短編/シリーズ

□好きな人が出来ました
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好きな人が出来ました

俺は、神崎誠
大学生です

お相手は講師の先生



人生初の一目惚れ

そしてその人に、生まれて初めて自分から告白をします




「……………はっ、冗談」




生まれて初めての告白は、何だか物凄く不機嫌そうな顔で冗談扱いにされました



「なっ……冗談じゃないです、俺は本気です!!」



一世一大の告白を、冗談だなんてあんまりだ

しかも、不機嫌そうだった上に馬鹿にしたような顔だった
てゆうか、鼻で笑われた

…………………酷い


いやでも、そんな所を好きになったのも事実なんだけど



「…………阿呆抜かせ。自分の体見てから来い」

「毎日見てます!!」

「……………………ナルシか?」

「違っ、そうじゃなくてですね!!」



駄目だ
これじゃぁキリがない



「とにかく!!好きです、一目惚れなんです、真剣なんです。俺と付き合って下さい」

「……………はっ、冗談」

「だからっ………」



もう、泣きたくなって来た



「とにかく、俺にそっちの趣味はない。他を当たれ」

「そ………」



何もそんな言い方

確かに俺も、男を好きになったのは初めてだ


だけどそれは、誰でもイイんじゃなくて
先生だからこそ

貴方じゃなきゃ、好きになんてならないのに



「…………分かりました」



そこまで言うなら、俺にだって考えがある





  
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