きしりと二人分の体重を乗せたベッドが音を立てる。
カカシはイルカをベッドの上に横たえると、そのまま両足の間に顔を埋めていった。

「ぁ…、――ッ!」
思わず口から零れそうになる声を必死で抑え、ぎゅうとシーツを掴む。
やわやわと陰嚢を揉み解されながら、熱い口内に飲み込まれた雄は今にも弾けそうに脈打っていた。

「我慢しないで。もっと可愛い声、聞かせてよ」

カカシに熱っぽく強請られたものの、昼日中にどうして喘ぎ声など上げられようか。
細く開けられたままの窓からは道行く子供の無邪気な笑い声が聞こえてくる。

人々は天気の良い休日の午後を、思い思いに謳歌している様だ。
それなのにこんな時間から快楽に身を震わす自分が、何だかとんでもなく恥ずかしい存在に思えた。

「他の事考えちゃダーメでしょ」

股の間から顔を上げると、業とらしく眉を吊り上げて口をへの字に曲げる。
唾液に濡れた指先でイルカの秘所をぐるりとなぞり、そのまま一気に指の根元まで差し入れた。

「やぁっ!…はっ、ん!」

何日か振りに異物を受け入れた秘所は少しだけピリリと痛んだが、イルカを知り尽くしたカカシの指に感じる場所を掠められて我慢していたはずの声が零れる。
イルカの反応に気を良くしたカカシは秘所を押し広げるように指を動かすと、2本、3本と本数を増やしていった。

くちゅくちゅと濡れた音が狭い部屋に響いてイルカの羞恥を煽っていく。
その間もカカシの唇は休む事無く張り詰める雄を追い上げ、あっという間にイルカは音を上げた。

「あぁんっカカシさんッ!も…イっちゃ…っ!!」

力の篭らない手でカカシの頭をどかそうとしたが、間に合わずに口内に白濁を放ってしまう。
顔を上げたカカシの口端からは僅かに受け止め切れなかったイルカのモノが零れ、酷く淫靡な光景だった。

「センセの、濃いーね。溜まってたデショ?一人でシなかったんだね」

顎に伝った精液を指で拭ってぺろりと舐め取る。
時折カーテンから差し込む午後の太陽が赤い舌を一層艶かしく照らし、夜とは違うカカシの色気にどきりと心臓が鳴った。

「だ…って…貴方と、が…いい」

次にカカシからもたらされるだろう刺激を思い浮かべただけで、果てた筈の下半身にまた熱が集中する。

一人で自分を慰めるより、貴方と一緒がいい。
だってこんなにキモチイイコト、貴方としか感じられないのだから。

「ふふふっ、今日は素直だね。俺もイルカ先生と一緒が良かったから、自分でなんてシてないんだ」

埋めていた指を引き抜き、代わりに熱く猛るカカシ自身を宛がうと、ゆっくりと胎内へ押し入ってきた。
指とは比べ物にならない質量と熱さに、頭の芯が蕩けていく。

「あっ、ん…ッ!はぁんっ」
「今日は久し振りだから切れちゃわないようにゆっくり、ね」

カカシを受け入れるには未だ狭い入口を馴染ませる様に、少しずつ腰を動かす。

こんな時でさえ自分を気遣ってくれるカカシの優しさがまるで全身に沁み込んでいくかの様だ。
だが、それと同時に自分とは違って余裕のあるカカシが、少しだけ恨めしかった。

「カ、カシさ…んっ!」

相変わらずカカシは浅い抽出だけを繰り返している。
何時もより物足りない刺激に堪らなくなって、思わず両足をカカシの腰に絡ませ下半身にグッと力を込めた。


「も、っと、奥まで、欲し…っ!」
「う…わっ、せんせっ!ソレ反則!!」

予想外の反撃に、未だ浅く留まっていた雄が奥深くへと突き刺さる。
次々に襲い掛かる快感の波に先程までの羞恥心はもう何処かへ吹っ飛んでいた。

数日振りに身体の奥で感じるカカシの熱は火傷しそうな程に熱い。

――もっとカカシの熱が欲しい。
もう、キモチイイコトしか考えられない。


段々と早くなるカカシの腰使いに合わせて、自らも腰を振った。
そんな何時になく積極的な様子のイルカに、どうやらカカシも興奮している様だ。

「くっ…もうっ!俺だって溜まってんだから!!そんなコトしたらガマン出来なくなっちゃうデショ!」
「んぅっ、カシ…さ…あっあっ!」
「せんせっ!も、ヤバい…ッ」
「おれ、もっ…!」

更に体積を増したカカシ自身に奥を突き上げられて目の前が真っ白になる。
カカシの熱が身体の奥に注ぎ込まれるのを感じ、自らもまた白濁を吐き出した。


―――――


「くそぅ…イルカ先生にイカされちゃった…」

パンツ姿のまま部屋の隅で体育座りをしていたカカシが悔しそうに呟いた。
床にのの字を書きながら、小さくなっていじけている。

「俺のせいじゃないですって」

乱れたシーツを取り外し、新しいものの四隅をマットレスに被せながら答える。
久し振りのSexに腰の痛みを心配したが、むしろ身体がスッキリとしてまるで運動の後のように爽やかな気分だ。

「先生のせいですっ!普段はあんなコト言わないしあんなコトしないのに…っ!」

カカシの言葉に先程の自分を思い出して、思わず赤くなる。
確かに、普段の閨では絶対口にしないだろう言葉を吐いた自覚はあった。


(もっと奥まで、だなんて…絶対言わねぇもんな…///)


カカシはゆらりと立ち上がると、こちらへ向かってきた。
汚れ物を洗濯機へ持って行こうとした腕を取られ、両肩を掴まれる。

がしっ
「このままでは男としてのプライドが許しません!もう一度お手合わせ願いますッ!!」
「えっ、ちょっと!俺、まだ仕事が…っ!!」
「問答無用! たのもーッッ!!」
「待てって!仕事がぁ〜〜〜ッッ!!」


そして俺のカラダは再び彼から与えられる快楽という名の嵐に投げ出され、痴態の限りを尽くす事となった。



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