銀翼と赤の軌跡

□Episode.01
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 目覚めたのがいつかなんて覚えちゃいない。

 目覚めた時にはもう、世界は終わりかけていて。作った笑顔を張り付けてた奴らはみんな、赤い湖に沈んだ。

 真っ赤な視界の中。

 妙に優しい笑顔を浮かべた、どこか空虚なヤツだけは、今でも鮮明に思い出せる。

 それが運命なのか。

 ただの偶然なのか。

 いまのわたしには分からないけれど――。





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