一輪の花

□02
2ページ/8ページ




越前「………」


ゲームが始まってから数分、越前は木の陰に隠れて先輩達が出てくるのを待っていた。


先輩達はこのゲームに乗るのだろうか。越前はもちろん乗る気などはなかった。こんな馬鹿げたゲーム誰が乗るか。それが越前の意思だった。



越前「カルピン…今ごろご飯かな…」



こんな時にでさえ家族のことを思いだす。


なんでこんなことになったんだろう。


いつもの楽しかった日々が脳内に焼き付いている。皆で練習した日々、桃先輩と帰り道で買い食いした日々…


全てがリアルに思い出される。



本当にもう戻れないのかと疑ってしまう程に。




次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ