一輪の花
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越前「………」
ゲームが始まってから数分、越前は木の陰に隠れて先輩達が出てくるのを待っていた。
先輩達はこのゲームに乗るのだろうか。越前はもちろん乗る気などはなかった。こんな馬鹿げたゲーム誰が乗るか。それが越前の意思だった。
越前「カルピン…今ごろご飯かな…」
こんな時にでさえ家族のことを思いだす。
なんでこんなことになったんだろう。
いつもの楽しかった日々が脳内に焼き付いている。皆で練習した日々、桃先輩と帰り道で買い食いした日々…
全てがリアルに思い出される。
本当にもう戻れないのかと疑ってしまう程に。
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