一輪の花

□03
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切原「何なんだよ…」


切原は始まってからすぐ遠くへ逃げた。誰もこれない小さな小屋へと身を隠していたのだ。

怖かった。先輩達が狂って俺を殺しにくるんじゃないかって。



切原「あっ、」


その時切原は窓ガラスから見えた赤い髪に反応した。確かに丸井だった。けれど声がでない。知らぬ間に体が拒絶していたのだ。


先輩が、自分以外の他人が怖かったんだ。



切原「俺…」


丸井先輩が信じられなかった。あの人がもしこのおかしなゲームに参加しているのなら、っとそう思ってしまうばかりだったんだ。







早く早く早く


助けに来てよ




切原「柳先輩…」




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