一輪の花
□03
3ページ/4ページ
切原「何なんだよ…」
切原は始まってからすぐ遠くへ逃げた。誰もこれない小さな小屋へと身を隠していたのだ。
怖かった。先輩達が狂って俺を殺しにくるんじゃないかって。
切原「あっ、」
その時切原は窓ガラスから見えた赤い髪に反応した。確かに丸井だった。けれど声がでない。知らぬ間に体が拒絶していたのだ。
先輩が、自分以外の他人が怖かったんだ。
切原「俺…」
丸井先輩が信じられなかった。あの人がもしこのおかしなゲームに参加しているのなら、っとそう思ってしまうばかりだったんだ。
早く早く早く
助けに来てよ
切原「柳先輩…」
.