一輪の花

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鳳「宍戸さん?!」


声のする方へ草を分けて進む。
宍戸さん宍戸さん宍戸さん!


宍戸「長太郎!」


そこにいたのは座り込んでいた宍戸の姿だった。


鳳「宍戸さん!?怪我でもし…「会いたかった」



鳳の言葉打ち切って宍戸は鳳に抱き着いた。


鳳「し…しどさん」


宍戸「会いたかったぜ長太郎」

二人はきつく抱き合った。宍戸の体は少し震えていた。顔が見えないながらも声で泣いているってことがわかった。



鳳「一人にしてごめんね」


宍戸「会いたかった…お前のことで頭…がいっぱいでっ!」


鳳「俺もだよ」


宍戸「もう離すんじゃねぇ…ぞ」


鳳「離しません絶対に」



宍戸さんは俺が守る。俺から攻撃することはないが、宍戸さんを傷つける人がいるのならば俺は容赦なく撃ち殺します。


そう誓いポケットの中の銃を握った。




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