一輪の花
□02
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鳳「宍戸さん…」
鳳はうわごとの様に宍戸の名前を呼び続けた。
宍戸を求めてどれくらい歩いただろう。実際のところほんの数分だろうがここにいると、とても時間が長く感じる。
鳳「宍戸さん…どこ…」
あの人のことが頭から離れない。
会いたい
会いたいよ、宍戸さん
宍戸さんも俺に会いたいと願ってくれてるのかな?
鳳「そうなら嬉しな…」
自然と顔が綻んだ。
その時だった。
「ちょ…たろー」
どこがで愛しい人の声が聞こえた。
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