一輪の花

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鳳「宍戸さん…」


鳳はうわごとの様に宍戸の名前を呼び続けた。


宍戸を求めてどれくらい歩いただろう。実際のところほんの数分だろうがここにいると、とても時間が長く感じる。



鳳「宍戸さん…どこ…」





あの人のことが頭から離れない。



会いたい



会いたいよ、宍戸さん




宍戸さんも俺に会いたいと願ってくれてるのかな?

鳳「そうなら嬉しな…」


自然と顔が綻んだ。


その時だった。



「ちょ…たろー」


どこがで愛しい人の声が聞こえた。





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