一輪の花
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「起きろ赤也」
誰かに呼ばれて意識が夢から覚めた。ホコリっぽい臭いと古びた木の臭いがして、横には柳先輩がいた。
柳「やっと起きたか」
先輩は小さなため息をついて俺を見た。なんだここ?古びた教室の様な所で他の学校の生徒や立海の先輩達もいる。
切原「先輩、ここどこッスか?」
隣にいた柳に問い詰めると柳は苦笑いをした。
柳「俺にもわからん。気付いたら皆ここにいた」
他の人達もここがどこか知っている人はいないらしい。とりあえず起き上がろうと体を起こした時、切原は首に何か違和感を感じた。首を触ると金属のしっかりとしたものが首にまわっている。
気持ち悪さにそれを外そうとした時だった。
“ガラガラ”
音を立ててスーツを着た男が一人入ってきた。生徒は一斉にそちらを見る。
見たことのある顔、
跡部「榊監督!」
氷帝のメンバーはその男を見るなり「監督」と声を上げた。
榊「皆起きている様だな」
忍足「監督、ここどこやねん?」
榊「無人島と…でも言おうか」
手塚「どうして俺達が無人島へ?」
榊「殺し合いのゲームをしてもらうためだ」
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