並高生徒会長設定で守護者ツナ
時間軸無視してます^^






今年も寒い。
つんと肌に染みる寒さに綱吉は身を震わせた。
「去年はいろんなことがあったなぁ…」
中学卒業、高校入学、生徒会長任命、それからたくさんの出会い。
思い返せば思い返すほど濃い年だったと感じる。なんだかんだで一年もたっていたとは、時が過ぎるのは早い。


「会長っ!おはようございまぁああす!」
「あれ。獄寺くん、おはよう」
綱吉に会えた喜びと、突き刺すような寒さに頬を染めて、獄寺は綱吉に向かって走る。
ざくざくと雪を踏みしめる音を聞きながら綱吉は思う。

そんなに全速力で走らなくても俺は逃げないのに。
けれど綱吉がこの台詞を言うと、きっと獄寺はこう言うのだ。


会長と傍にいる時間が逃げてしまいます。

これはさすがに自惚れすぎかなと思いつつも、否定しきれないことに綱吉は苦笑した。
獄寺は毎回歯の浮くような台詞を綱吉に向かって言うのである。
女の子に言えばいいのにな、綱吉は言われる度に思ってしまう。


「こんな朝早くにどうしたの?」
「いや……、会長に挨拶をと思いまして。会長はどうしたんですか?」
「挨拶のために来たんだ………俺は雪がどのくらい積もったのかなぁって外見てただけだよ」
そのついでに小さな雪だるまを作った、というのは伏せておいた。
しかし獄寺の視界にはしっかりと入っていた。塀の上に置かれた歪な雪だるま。
かわいい人だなぁなんて思われていることもしらず、綱吉は口を開いた。

「じゃあ改めて…、明けましておめでとう」
「あっ明けましておめでとうございます!」
挨拶を交わしあってにへらと二人は笑いあった。それから獄寺はふと気づいたようにきょろりと辺りを見渡す。

「他の連中は来てないんスか?」
「他の連中……?」
「山本とか、アルコバレーノとか、黒曜とか…」
「いやさすがに元旦は忙しいから来ないと思」
「ところが来ちゃうんですよね」
「うん来たみたい」
音もなく急に背後に現れた骸に綱吉は慣れたようにさらりと返した。会って早々手を握られているけれど、予想外に暖かい骸の手は、綱吉の冷えきっていた指に心地よかった。
その状態のまま二人は新年の挨拶を交わしあい、流れを見ていた獄寺は顔を歪めて口を開く。

「どうして抵抗しないの」
が、不機嫌に発された声は獄寺のものではなかった。

「ひ、雲雀さん、明けましておめでとうございますっ」
「うん。おめでとう綱吉。…早く離れなよ。正月から群れてるなんて咬み殺すよ」
「すっすいませんっ!」
バッと勢いよく振りきられた手に骸は不満そうな表情を浮かべて雲雀を睨みつけた。雲雀もなんか文句ある?と言いたげに骸を睨み付ける。
そんな二人を番犬のごとく睨みつけているのは獄寺だ。
どうしようか、これ。
見えない火花に綱吉がびくびくしていると、ぽんっと肩を叩かれた。


2

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ