Novel 小説2
□10年後の軌跡
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彼此付き合って10年。
いや11年。
今までの苦難と受難を乗り越え、昨年めでたく結ばれた訳なのですが、今年こそ言わせたい言葉がある。
『いやはや、新年明けましたな訳なのですが…。』
『んー?』
『隼人くん、いい加減に蕎麦を食べるのはやめてください。何杯目ですか?』
『12杯目・・・?』
『君のお腹は底なしですか。最近食べすぎですよ?どうせならそのお腹に蕎麦じゃなく、僕の子供を・・・グハッツ!!』
『るせー』
相変わらずいい蹴りです
『酷いです隼人君・・・昨年と変わらずですか』
昨年と言いますか。毎年なのですが、彼は僕に冷たい…いや、かなり優しくはなったのですが、最近はすごくイライラしていて、夜の営みも異常にに嫌がりますし・・・
『まさか、オレはちゃんと今年の目標があるぜ』