Novel 小説
□愛玩トラブル
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打たれて赤黒くなった腕を擦る
『だって…』
『だって?』
『雲雀がいけないんだ!
瓜のことを瓜じゃなくて
タワシみたいだね
なんていうからッ!!!』
そんなこと言ったかな…
『言ったんだよ、先日』
『あぁ、だってあの猫、
泥だらけのカラダで、
僕にすり寄ってきたから…』
人の服で汚れを落すなんて…
むしろタワシにされたの僕だけど
『あいつ!』
やっと君の猫の罪深さをわかってくれたか…
『オレにはすり寄ってさえ
こないのに!!』
君の論点そこなの!?