Novel 小説
□密と君
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今にはじまったことじゃない
ケド正直傷つく
『オレ、そんなに頼りない?』
ダメツナだから？
『そんなわけあるはず…』
戸惑う獄寺君の
返事の一つ一つが
オレのボルテージを上げる
『じゃぁなんで?いつもいつも…山本には言うのに。オレが知らないとでも思った？』
オレからでた言葉は
獄寺君にとって針のようなものなのかも知れない。
でも言わずにはいられない
『じゅ…う、だい…め…』
悲しそうな獄寺君
その後も頭に血が上りきってるオレは獄寺にあたる。こんなこと言いたいわけじゃないのに
『獄寺君、
最後にもう一度だけ聞くよ
…なにか…あったの？』
『………ッ
なにも…ありません…』
この後に及んでまだ言う
オレは怒りよりも
悲しみを覚えた