Novel 小説
□Metronomo
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『それでな今日の部活はー』
とか、授業のこととか
今日あった事実をベラベラ喋ってみた
聞いてるのか
聞いていないのかわからない
獄寺はツナのことばかり
『獄寺きいてる?』
『…おぅ。お前そんなに喋って
よく疲れねぇな』
聞いててくれたんだ
前だったら
聞いてすらくれなかったし
今みたいに一緒に
帰ってくれることすらなかった
いくらか進展はしたのかな
『ぜんっぜん!てかオレは獄寺 のことききたいのな』
『オレ?』
『ツナの話じゃなくてな』
『何もねぇーよ
話すことなんて』
『なんでもいい
獄寺のことがききたい』
『…ホントに
なんでもいいのか?』
『うん』
獄寺のことが知りたい