Novel 小説
□Acquazzone
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『うん。今度の休みにね
君と出かけたいなと思って』
『どこに?』
『まだ秘密』
まだっていつまでだよ
『・・・最近どう?』
『殺してばっかりだよ』
生臭い血の臭い
肉の焼ける臭い
『オレも』
『スーツ、汚れるんだよね。』
『トンファーなんか 使ってるからだろ。ダイナマイトなら全ーぶ、吹っ飛んじまうから、煙に巻かれるけど、血はあまりつかないぜ?』
肉の焼ける臭いがつくけど
『ふぅん・・・ 僕も
ダイナマイトにしようかな』
『はっ、冗談だろ』
『・・・ホントかもよ?』
いつもと違う
なにかが
『雲雀らしくないな』
『そうかな?』
『何かあったのか?』
『ちょっとね』