Novel 小説
□雲雀結び
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"隼人、隼人。これ、"
そう言って手渡されたのは
ケータイのストラップ
――凜と鈴の付いた
『これ、どうしろって』
゛ケータイにつける以外にどうするの゛
いつも思うケドどこか喧嘩を売るようないい方しかできない
゛はやく、付けてよ゛
そして自分は
言われた通りにコトを進めるのは腑に落ちない
『やだ』
゛なんで゛
自分もあまのじゃくだから
゛いいから早くつけなよ
ケータイ貸して゛
瞬時に奪われたオレのケータイ
自分でつけるわけじゃなくなったから別にいい