Novel 小説
□Permenente amore
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『オレ日曜日って嫌いだな』
『なんでですか?』
『次の日学校だから』
今は嫌いじゃないケド
『それでも小さい頃は日曜日ってなんか嬉しかったんだよね』
赤い休みの日曜日
『・・・わかる気がします
オレも日曜日は楽しみでしたから』
『獄寺君も学校が・・・
ってことはないよね』
それもそうだよね
お城に住んでたんだし
『はは・・・オレ学校行ったことないですし』
『きいてもいいかな』
『はい?』
好奇心だった
『日曜日楽しみだった理由』
『そうですね・・・
あの・・・オレの家庭事情は
知ってますよね?』
?
『だいたいは、ね』
『まぁ・・・あれです。日曜日に1回ある・・・女の人に会っていたんです』
知らない獄寺君
『いつも遊んでくれて、
優しくて、綺麗で・・・
帰り際にいつも"千日紅"の花をくれて、それを毎日、オレの部屋の薄い桃色のガラスの花瓶に飾って・・・』
幼い幸せそうな思い出
『それをみる度に
あの人を想いだして・・・』
『・・・そんな感じの日曜日を繰り返して・・・その女の人は
オレに尋ねたんです』