Novel 小説

□Acquazzone
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―――――ポツ


 ポツポツ


灰色の雲から落ちる雫


それは やがて 激しさを増し


 ――嵐となる




『―――雨。降ってきたね
暫くは帰れないんじゃない?』
・・・

『なに?そんな目でみたって
僕は何もしていないよ』


『・・・だったらその、雲の匣を仕舞ってからいうんだな』


キラリとベルトの横に
鈍く光る雲の刻印の入った匣


『あ。』


『今更、しまった
 って顔してんじゃねぇ。
 わざとやってるくせに』


『バレた?』


なにがバレた?だ


『見え見えだ。バーカ』
 
 
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