短編夢
□「欲しい言葉」
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私は今・・・
愛する貴方に別れを
告げた。
目を見開き驚く貴方。
私はその目が大好き。
今も・・・これからも。
何か言われる前に
その場を走り去った。
後悔なんて無い。
悲しくなんか無い。
自分にそう言い聞かせても胸の苦しみは消えない
あぁ・・私の中で貴方は
こんなに大切に
なっていたんだね・・。
銀さん・・・。
私はそれから何日、何ヶ月、何年も
空を見上げて過ごした。
自分から断ち切ったのに
罪悪感・・・後悔・・・
いろんなモノが
私の頭の中を巡る。
「ハハッ、何がしたいんだろう私。」
今日もまた
月が夜空で輝いていた。