短編夢
□高杉夢 「風邪」
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ある日、教室に行くと、高杉の姿が無かった。
またサボリかな?
と思って、屋上へ行ってみる。
しかし、高杉の姿は無かった。
銀パー(銀八と天然パーマの略)に
聞いてみると、
風邪を引いて今日は休みらしい。
まぁどっちみち教室に来ないのだから、変わらないだろうが・・・。
私は銀パーの言葉を聞いて、
学校を飛び出した。
銀パーの声が聞こえたが、
脳内に幻聴だと言い聞かせた←
[ピンポーン]
高杉は一人暮らしだ。
一匹狼。←
私が高杉宅のチャイムを鳴らすと、
ゆっくりと扉が開く。
そこに立っていたのは
当然の事ながら、高杉であった。
「美樹!?」
「やっほ。見舞いに来たよ」
「何で俺の家知ってやがる」
「銀パー脅した。」
「銀八、生きてるよな」
「・・・・・・うん。」
「間が長ェよ」
高杉にツッコミを入れられ、
内心少し傷ついた私はとりあえず高杉の家に上がった。
中はシンプルで、
高杉らしい。
もし中がゴスロリ系ならドン引きしてた。(オイ
「今熱何度?」
「38.9度・・・」
「寝てなさい。」
予想外の高熱。
真面目にビビった。
なんて言うか・・・・・・・
馬鹿でも風邪引くんだなぁ・・・。
本人には言えないけどね。
だって、風引いてても
高杉だもん。
殺されちゃう。
死にたくないもん。
イヤまじで。