短編夢

□沖田夢 「嘘つき」
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神様・・・
お願いです・・・。

彼を返してください。

夢なら醒めて。

† † † † † † † †
「沖田くん~」

「何ですかィ」

雲一つ無い、青空。
私と沖田くんは、
今屋根の上に居る。

理由は簡単。
土方から逃げて来たのだ

「麻薬運搬事件はどう
なったの?」

「まだ終わってませんぜ
犯人が捕まらないんでさぁ。」

麻薬運搬事件。
今私達を困らせている、
事件だ。
何ヶ月も前から、
追っているものの、
最後には逃げられてしまう。

しかも必ず誰か一人を
殺していく。
悪質な事件。

その時だった。
沖田君の携帯が鳴る。

「へい」

沖田君が電話にでる。
そして、
ゆっくりと立ち上がる。

「どうしたの?」

「 犯人を包囲したみたいでさぁ。ちょっくら言って来ますぜぃ」

「行ってらっしゃい。
あ!!沖田君!約束しよ!!絶対帰って来るって!」

彼は、
少し笑って、
私の拳に自分の拳をぶつけた。
沖田君は、
下に降りて、
車に乗り、現場に向かった。

それが私の見た最後の
生きた貴方だった。
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