短編夢

□沖田夢 「告白」
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ある日総悟は女子に
呼び出された。

また告白かな・・・。

私は席を立ち、
速足で教室を後にした。




数日後、あの日総悟に
告白した子に呼ばれた。
君はGLのご趣味でも?
・・・ごめんなさい。

「あ・あの、沖田君の
好きな人って・・・知ってますか??」

「えっ!?総悟好きな子
居るの!?初耳!!」

「そうですか・・・ご迷惑おかけしました」

(礼儀正しい子だなぁ)

女子はぺこりと頭を下げ
その場を後にした。
しかし私は
動けなかった。
総悟に・・・好きな子・・・。
羨ましい・・・。

「何してんですかィ」

「ヒッ!?」

「化け物見たみたいに叫ばないでくだせぇ」

あんたは化け物より
おそろしい・・・。
なんて口が裂けても
言えない。
絶対完璧百パーセント殺される。

「総悟さぁ・・好きな子
居るって本当??」

「本当でさぁ」

「そっか・・・頑張れ」

「わかりやした。零。好きでさぁ」

脳内フリーズ。



その時の貴方は




意地悪そうに




笑っていた。
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