NOVEL


□真実(フィンフェイ)
1ページ/4ページ



「いでぇっ!!!」


「煩いね」


フィンクスが顎を押さえて痛みを訴えている側で、知らん顔したフェイタンが鼻で笑う。


「お前なぁ!だから違うって言ってるだろ!!」


「何が違うか」


必死で言い訳しているフィンクスに聞き耳持たないフェイタンは、更に攻撃を加えようとする。


「ストップ、二人とも団長の話し聞く気ある?」


シャルナークが真ん中に入って二人を離す。
団長からの呼び出しで旅団のメンバー全員が揃い、そろそろ団長が話し始めようとした時、フィンクスとフェイタンが喧嘩を始めた。


「私聞くね、フィンが邪魔する」


「ちげぇよ、こいつが人の話聞かねぇんだよ!!」


ゴスッ


「いて!おぃフェイ!!」


「なんね」


「うるさいっ!!お前らよそでやれよ。」


シャルナークで止まらない二人に、マチが止めに入る。


仲が良いからか、こんな喧嘩はたまにあるが、団長の前でするのはなかなか珍しいことだ。それまで黙って見ていた団長が口を開いた。


「まぁいい、今回はコルトピとウボォ、俺の三人でやるから後のやつらは好きにしろ。」


そう言い残して、二人を連れて団長はアジトを後にした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ