NOVEL
□ドラゴンボール クリ18〜すれ違い…〜【短編】
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「なぁ…。クリリーン?」
「はぃはぃはぃ??」
「お茶持って来てくんないかな。喉渇いちゃってさぁ。」
「お茶??ちょっと待って下さいよー♪」
クリリンはカメハウスで、今日も18号に遣われていた。
……ったく…。何でオレが、18号に敬語なんか使ってヘコヘコしないといけないんだ。オレだって…。
そうは思っているものの、「カメハウスに連れてくるんじゃなかった」、とは、思った事の一度もないクリリン。
「はぃ18号。お茶!」
クリリンは18号に、お茶を手渡した。
「ありがと」
クリリンは、この瞬間がいちばん好きだった。
ーーやっぱ18号…可愛いな…。
たまーに武天老師様の邪魔が入るものの、ほとんど二人っきりだもんなぁ…。
ヤバイな……////
クリリンは、お茶をすする18号を見て、色んな考えを巡らせていた。
「クリリンー。」
「なんだよー18号ー;;」
クリリンは疲れていた。18号のわがままと、気持ちを伝える事が出来ない、自分に…。
「久々に、17号に会いたい…。呼んで来て…」
「そ…そんなに会いたいなら…勝手に呼んでくりゃあいいじゃないか!!オレは18号の使い走りじゃない!!オレだって…心のある、人間なんだ…っわかってくれよ…オレの気持ち…っ」
今の18号のセリフには、流石のクリリンも耐え兼ねた。
仮にも自分を好いてる人間に、他の男に会いたい、なんて…、言うか?普通…。
オレは…オレは18号が好きなんだよ…。
なんで…わかってくれないんだよ…18号…。