小説
□Let's 覗き見☆
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「ふふふふふ、今の聞いた?モーすけ」
「クカカ!!ばっちしじゃ!!」
マウリッツの滝。
クロエは、セネルにふたりで話がしたいと言った。
「夜に、湖で待ってる」
モーゼスとノーマは、2人の会話を盗み聞きしていたのだ。
理由は、ノーマのオンナの勘とやらで、クロエのただならぬ雰囲気を感じとったらしい。
「ヨォシ!!シャボン娘、夜、セの字が湖に向かったら行動開始じゃ!!」
「おーっ!!」
――――
――――――――
「くぉらシャボン娘」
「すかーっ」
夜。
セネルが部屋から出ていったことを見計らって、モーゼスは寝たふりをしているであろうノーマの肩をゆすり、2人のいる湖へ向かおうとしたのだが…、
やはり、というべきか、
本当にノーマは寝ているのである。
肩を揺すっても、声をかけても起きないノーマに少し苛立ちを覚え、ほっぺをつねってみることにした。
ギュゥ
「いだいいだいほっぺつねんないでつねんないで…」
「すかーっ」
「起きんかい!!」
「ひゃあっ!!」
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