小説
□パーティイン?
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「はぁっ、はあっ…、ほんっと意味わかんない!!な〜にがマスクドSよ!な〜にがニューヒーローよ!!」
いつもの灯台の街。
だが今日、ノーマにとっていつもと違うことが起こった。
マスクドSに再び会った。
とゆうか会ってしまった。
また仲間が危険にさらされるのでは、とノーマが街から追い出そうと近づくと、そいつはあからさまにノーマを避けた。
初めは、自分の強さに怖がっているのかと少しいい気になっていたが、どうも様子がおかしい。
何かが違うのだ。
それに、ノーマも何か引っ掛かっていた。
どこかで聞いたような声、何だか懐かしさを感じる雰囲気に、ノーマはマスクドSの素顔を隠しているものに手を掛けた。
マスクドSは急に仮面に手をかけられたことに慌てて抵抗しようとしたが、
もう遅かった。
ノーマの瞳に映ったものは、紛れもなく自分が一番よく知っている、夢とロマンをどこまでも追い求めるバカな男。
バカな男の瞳に映ったものは、自分を見上げ、目を見開き、口をぽかんと開けてつっ立っている愛弟子。
少女に込み上げてきたのは、もちろん嬉しさ、を上回る怒りだった。
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