小説
□ケンカするほど
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「最っっっ低!!クーじゃないけど、そんなにろくでなしだなんて思わなかった!!」
「なんじゃと!?そもそも最初にケンカ売ったんはワレじゃろうが!!」
「むっきー!!もういい!!モーすけのバカ!!こっちくんな!!」
「オウ!!ワレの近くなんぞ誰がいくか!!」
そういって、ふたりは離れていく。
理由はいつもみたいな些細なことだったが、ここまで本気でケンカしたのは、ふたり共初めてだった。
どすどすどすどす
「ムカつくムカつくムカつくムカつく〜!!」
なぁによモーすけのくせに!!
「ど、どーしたんだよノーマ。何かあったのか?」
…セネセネだ。
あたしのこと心配してくれてるのかな。
でも、今は誰とも話したくないんだよね。
「んーん、何でもないよ。あははは〜、あたしもー寝るね〜。おやすみセネセネ〜」
精一杯作った笑顔。
でも、
「…お前、顔ひきつってるぞ。何かあったんだろ?」
…セネセネってば、こうゆうとこ結構鋭いのよね〜…
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