宇宙のヘソを掴む71の方法

□【その6】
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麻雀には、東西南北がある。

これは碁や将棋・チェスにはない概念で、麻雀の空間は一種の自然だ。

麻雀は、この東西南北の空間であと3人の敵と勝負することではない。
単に「自然の中で何かをする」ただそれだけだ。


『麻雀卓は、宇宙の裏返しです。
麻雀の東西南北は、普通と反対で、鏡に映した状態なのです』


西洋文化では、神は自己の内部に置く。
だからあるときには闘ってしまう。

東洋文化ではでは、まわりに神様がいて、包まれているという感覚がある。
だから、闘わない。


『俺の神は自然だけです。海であれ、太陽であれ、自然すべてが神だとおもっています』

桜井さんは、自然に行く。

『神に会いに行くのでしょうね。人間界には、神はどこにもいません』


桜井さんは、世界的に有名な遺跡に行った。

感動しなかった。

遺跡を見た人は、誰もが絶賛した。

桜井さんは思った。
『なんだ泥棒が建てたものじゃないか。
王様になるということは、そうとうの悪党です。どんなにぶんどってもまだモノ足りないから、遺跡のようにあんな大きいものん作ってまでして、神に近づこうとしている』

人間とはそこまで不届きな野郎なのかと、桜井さんは感じた。


『遺跡を見てもオレはちっとも素晴らしさを感じません。もちろん人間の歴史は感じますけど、カッコいいとか素晴らしいなんて感じたことはない。
それよりは海に入ってサメに遭遇した時の方が、感動した。
ヤツ等は自然です。神がつくった姿のまま生きている。人間ほど変わりはしないなという素晴らしさを感じます』


桜井さんはカッコいい。
カッコよさにこだわる。
遺跡よりも、サメにカッコよさを感じる。


『人間は、与えられてばかりの生き物です。
まず生命を与えられ、赤ちゃんのときはなにもできない。親にエサを与えられて、面倒みてもらって育ち始めます』

自然界からみれば、遺跡を作る人間も、赤ちゃんのようなものだ。

『人間は、大昔から自然の恵みを与えてもらわなければ、生きてこれなかった。
今その観念を忘れてしまっている。
全て与えられているんだと思えば、感謝心が生まれます』

桜井さん自信も、自分が与えているものなんて何もないと感じる。

人間は自然の恵みを忘れてしまっている。

『その自然のバランスを崩しているのは人間なのに、出世した人、権力者達には与えて生きてきたような顔をしてるヤツが多い。
そうゆうものに対して、オレは納得いかないし、そうゆう人間にはなりたくないという気持ちで生きています』

与えられたものに感謝できなければ、勝つことはできないのだ。

『知識うんぬんではない。道理を見つけ、道理の中でやっている。
オレは宗教書も哲学書も読んだことはない。でも、感謝心とはこう言うことなのかな、ということは分かる』


勝つために必要なことは、知識や技術や駆け引きではない。

「道理を知ること」なのだ。




宇宙のヘソを掴む71の方法

【その6】
遺跡よりも、自然の凄さを知ろう。

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