過去の拍手小説
□3兄弟@
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僕が家に着いたのは丁度今日になったくらいだったと思う。
…と言うのも、地元の友達と久しぶりにお酒を飲んで相当良い気分になっていたから、曖昧にしか把握していないんだけど。
「っんく…ただいまぁ〜」
もうメンバー達は眠っているだろうと思い、できるだけ音を立てないように玄関を上がる。
廊下を擦り足で進み、真っ直ぐ自分の部屋に入る。もちろんドアの開け閉めにも細心の注意を図りながら。
それにしても、今日はちょっと飲み過ぎたみたいだ。皆には何も考えてないなと言われがちだが、僕にだって悩みの一つや二つあるんだ。それに最近…身に余るほどの秘密まで抱えてしまったし…。
肩から下げていたバックをおろし、上着と靴下を脱ぐ。やっと落ち着ける場所にたどり着くことができた安堵感からか、一気に眠気が襲って来る。部屋の明かりを付けるのも億劫でそのままベッドにダイブした。
「うえっ!」
「!?」
わずかな温もりを感じる。ここは僕のベッドなはずなのに、
「重い…くっ苦しい〜!」
「ユっ、ユチョン!?なんでいんの!?」
「なんでって…いいから退いてくれ…ゴホッ」
「ご、ごめん!」
なんで僕誤ってるんだ?僕のベッドで勝手に寝ていたユチョンが悪いのに!
この状況がいまいち掴めないまま、慌ててユチョンから降り隣のベッドに腰をかける。しかし…
「うっ、ジュンスヒョン!足が折れる!!」
「えっ!チャンミン!?」
「はあ〜脛に思いっきり座るなんて、ひどいじゃないですか!!」
「チャンミンまでどうして・・・」
「まあ。色々と事情があるんだよね。」
「事情って何よ!!僕も疲れて早く寝たいのに、僕のベッドがないじゃん!!」
「静かにしてくださいよ!!向かいの部屋に聞こえるでしょ!!」
「向かいの部屋?・・・」
向かいの部屋って、チャンミンとユノヒョンの部屋だけど・・。なんでそんなにユノヒョンのこと気にするんだ?まさか風邪でも引いたのかな???
「・・・チャンミン、多分ジュンス勘違いしてると思うよ。」
「そうみたいですね・・・。まあ下世話な話は説明しても仕方ないでしょう。ジュンスヒョン、今日はユチョンヒョンと一緒に寝てください。」
「なんでよ!!ユチョンが自分の部屋に戻ればよいじゃん!」
「うっっそれが出来ないからここにいるんじゃんっ。うっ〜」
「泣くな!!」
「はあ〜ジュンスヒョン・・・だから・・ゴニョゴニョ」
「っ!!!」
「ジュンス顔真っ赤だよ。チャンミン何を言ったの?」
「正直に言ったまでです。さあ寝ましょう。」
「正直にね・・。まあここはジュンスのベッドだし、仕方ないか。ジュンスこっちおいで。一緒に寝よう?」
「いっいっ嫌だ〜〜〜〜〜!!!」
END
何を教えた天才チャンミン…。