過去の拍手小説
□ユンジェ@
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いつものことだ。
あいつが、口を利いてくれ無くなる事なんて。
だから。みんなが寝静まったのを見計らって、俺はあいつのベットに忍び込む。
何も言わないあいつの背中に、優しく腕を回してみる。
「離れろよ…」
そんな甘えた声で言われても、もっと離れたくなくなるだけだろう?
だから、素直に謝るんだ。別に悪いことなんてしてないけど。
「さっきは、ごめんな?俺が電話に出なかったから、寂しかったんだろ?」
そう。いつだってこいつは。
「うん…ちょっと寂しかった…」
俺の、マトを的中させるんだ。
「ジェジュン…もう寂しくなんかさせない。」
だから、離れられない。こんな理不尽な我侭さえ、愛しくて仕方ない。
小さく震えた背中を、もう一度強く抱きしめて。
小さな声で「…嘘つき」と言われた気がしたが、今はただお前を感じて眠りにつきたい。
夢でもお前に、会えるように。
END