嘘吐遊戯
□weak point
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………。
｢……秋山さん｣
……………。
｢………秋山さーん？｣
｢……………｣
｢……秋山さんっ！｣
｢…五月蝿いな｣
｢うるさいって……すいません｣
そう、家に押しかけたのは私で、だから、秋山さんが本を読むのを邪魔する権利は、私にはない。
｢……………｣
｢……………｣
だからって、ソファで隣り合って座ってるんだから、会話ぐらいしてくれても…よくないですか？
｢…………｣
｢………あきやまさーん…｣
だって秋山さん、この前約束すっぽかしたじゃないですか！
お仕事だから、しょうがないですけど…。
｢……なぁ、お前さ｣
｢はい？｣
｢割と根に持つタイプ？｣
｢…へっ？｣
｢あどけない顔して睨まないでくれ。…逆に怖い｣
あどけない顔でにらむ…？
｢に、にらんでなんかいません！｣
｢無自覚か、なお悪い｣
｢わる……!?｣
｢謝ってるだろ、この前のことは｣
｢だから、にらんでなんか……きゃっ｣
｢機嫌直してよ｣
｢う〜……｣
…ズルいです、秋山さん。
いつもいつもそうやって、髪をくしゃくしゃってして…その笑顔でごまかしちゃうんです。
｢む〜っ｣
｢そんなにむくれるなよ｣
｢…………｣
……でもそれで、ごまかされちゃうんですよ…ね。
｢今度、どこか連れて行ってくださいねっ？｣
｢わかったわかった｣
選択式*724番
くしゃり、と髪をつかむ仕草
お題提供:確かに恋だった
(また負けちゃいました…勝てないんですよね、どうしても)
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〜01/11まで拍手お礼でした。｢休日の過ごし方｣の後日談です。
書いていてとても楽しかったので、なんにも言うことはありません。
2011.01.13.up
→秋山さんサイド