仮想空間
□病を運ぶ青い鳥
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「マルス、たまにはオレと組んでトレーニングしてみねー?」
「え?あぁ…確かに、組んだこと無いね。うん、いいよ。相手は?」
うーん、と電光掲示板を覗き込むリンク。
「ロイもゼルダも乱闘中だし…あ、スタフォコンビが暇してるな」
マルスは、軽く青ざめた。
「スタフォコンビって…フォックスと、ファルコ……だよね?」
「うん。って、どうした?」
「いや…なんでもないよ」
絶対何かある、リンクは思いつつも、スタフォコンビを誘いに行く。
「あのー、フォックス、僕たちと戦ってくれないかな?」
「いいぜ。ちょうど暇でな…ファルコもか?」
「うん。これから隣に声かけようと思って」
「それはいいけど…マルス、大丈夫か?顔色悪いぞ?」
「あぁ…大丈夫、だから」
コンコン
隣では、リンクがファルコの部屋のドアを叩いていた。
「へーい?」
「なぁファルコー、乱闘しようぜー」
「青緑剣士コンビが俺たちに挑戦状たたきつけてきたぞー」
フォックスも声をかける。
「ほう。売られた喧嘩は買わなくちゃいけねぇな、フォックス!」
待ってました、とばかりに バァン!と扉を開け放つファルコ。
と、その瞬間。
ドサッ
っとリンクとフォックスの後方で音がした。振り返ってみると。
「お…おい、マルス?!」
マルスがうつぶせになって倒れていたのである。