仮想空間

□魂を探せ!
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「あの、先輩、僕の剣知りません?」
「封印の剣?知らないけど…」
「オレも」
「おかしいなぁ…なんでないんだろ?」
食堂でチェスをしていたマルスとリンク。そこへ、ロイがやってきた。
「見つからないんです」
「おま…剣士失格だな」
「……ごもっとも、です」
リンクに言われて、あからさまにロイはへこんだ。
「ちょっとリンク…僕らが剣をなくすわけないだろ?本当の意味で、剣は僕達の魂なんだから。…いつもはどこに?」
「ベッドに立てかけてあります。頭の、すぐ横です。朝起きたらなくて」
「ふぅん……よし」
ガタン とマルスは立ち上がった。
「僕も付き合おう」
「すいません、先輩」
「おい、逃げんのか?」
リンクが立ち去りかけたマルスを呼び止める。
「まだ終わってないじゃん」
と、チェス盤を指差す。
「あぁ、じゃぁ…これで」
と、マルスはナイトに手を伸ばし、

カン

「チェックメイト」
「うそぉ!?」
「行こうか、ロイ」
「あ、はい………」
(確かにチェックメイトだ…)
ロイはチェス盤に一瞥をくれてから、前を歩いていく先輩を追った。
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