仮想空間

□彼らの日常
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「先輩!マルス先輩!」
「ロイ、その"先輩"はやめてくれって。そんな立派な人間じゃないんだから」
「先輩は先輩ですから。ところで、暇ですか?シンプル戦のタイム競いませんか?」
「構わないけど…飽きないのか?毎日毎日、相手を変えてやっているだろう?」
「飽きません。もっと、強くなりたいので」
「………若いなぁ」
「2つしか違わないじゃないですか!」

マスターにつれてこられたファイター達。彼らは毎日、特訓に明け暮れているようなものだ。

「お、なにシンプル戦?オレも混ざっていい?」
横から、リンクが割って入っていった。
「もちろんです!」
「お手柔らかに頼むよ…」
「大丈夫、右手で行くから!」
「大したハンデじゃないだろ!」

ただ、強くなりたい。
その想いだけが、彼らをここに引き寄せた。

「じゃあ僕から「待った。僕が行く」
白い光の中に入ろうとしたロイを、マルスが止めた。
「おっ、なんだかんだ言ってやる気満々だな、マルス」
「僕だって負けてられないからね。…国のみんなに示しがつかない」
「いつも(オレに)負けるじゃん」
「五月蝿いな!」

勝者の数以上に敗者がいる世界。
それが、彼らの生きる世界。

「この剣に賭けて、必ず、キミに勝ってみせる!」
「喧嘩上等!負ける気はさらさら無いぜ?」
「………完全に僕、空気ですね…」


彼らはなにを見、なにを得るのか。


全ては、彼ら次第。




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