Actual×Dream
□合宿@
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「・・あ。私、飴持ってるんだけど、食べない?」
「食うーっ!」
と返事をしたのは田島君。
後ろの席からニョキッと腕を伸ばして手を広げた。
私はポケットから飴を出した。
飴は三つ残っていて、そのうちの一粒を田島君の掌に乗せた。
「サンキュー。」
早速カサカサと包みを開けると、ポイッと飴を口に放り込んだ。
「あめ〜!」
「飴だよ?」
「じゃなくて、甘い!」
あ、そっちの「あめ〜」だったのね。
「だって、飴だもん。」
甘いのは当然だよ。
あはは、と笑い、花井君にも差し出す。
「いや、オレ甘いのは・・。」
「美味しいよ?」
「・・・・、・・・・、どーも。」
花井君は飴を受け取ると、パクッと口に入れた。
「あま・・。」
「飴だからね。」
そう言うと、花井君は苦笑いを浮かべていた。
少しだけ、空気が和んだ気がした。
To be continued...
終&言い訳
これ阿部と見せかけた花井夢?(笑)
合宿編スタートです。
2009年2月6日 秋月