Actual×Dream

□はじまりB
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教室に入って席に着き、冷静に考えてみる。

この世界は、いつも漫画で見ていたおお振りの世界で。

私はこの世界の住人になっていて。



・・・・・・トリップ?

もしかしてこれが、同人で有名な異世界トリップってヤツですかお嬢様方!?

え、でもこれ、どうやったら元の世界に戻れるの?

ネットで見た異世界トリップって、どんな結末だったっけ・・。

くそぅ、こんな事ならBLより異世界ドリーム読み漁っておくんだった!

なんてくだらない後悔しても後の祭りで。

一抹の不安を抱きつつも、

「ま、いっか。何とかなるよね。」

元の世界の友達はいないけど、幸い家族だけは同じで住む家もあるし、学校にだってちゃんと居場所はあった。

何より阿部君がいる!

うん、十分だよ。

むしろ贅沢だよ。

いつかは元の世界に戻るだろうけど、その時が来るまではこの世界を楽しもう。

「・・ふふ。うふふふふふ。」

顔がにやける。

私今、おお振りの住人なんだ。

これから暫く、生らーぜが見られるんだ。

はっはー、最高!

・・ところで今って時期的にはいつなのかな?

携帯を出して確認。

えーと。4月・・まだ入学して間もないじゃん。

て事は、漫画だと始まったばかり?

て事は・・モモカンの甘夏潰しが生で見られる!?

うわ、見たい見たい!

放課後、グラウンドに行かなくちゃ!!



To be continued...



終&言い訳

トリップした事に気付いたヒロイン。
甘夏潰しを楽しむ前にもっと危機感を持った方がいいと思います(笑)

2008年7月14日 秋月
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