【軌跡】
□創成期@誕生
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1988年初夏、仙台市。
1つの生命が地球上に生まれ落ちた。
それが、オレ。
かんとくは一般家庭の次男として生まれた。
野球好きな父の下で幼い頃から野球に親しみ、小さい頃は父とキャッチボールをするのが極々当たり前であった。
そんな健やかにすくすく育ってきたかんとくに転機が訪れる。
かんとくが4歳のときだ。
父親の転勤で、仙台から札幌に引っ越すこととなった。
引っ越し先はマンションだった。
そこでは同年代の友達が殆どいなかった。
兄はすでに小学生、父親の帰りも遅いため
かんとくは一緒に野球をする相手がいなくなり、いつしか野球への興味も薄れていった。
のち、かんとくが再び野球に興味をもつのはかなり後のこととなる。
引っ越してから約2週間後
当然かんとくは4歳。
幼稚園に通うこととなる。
それがアイツとの出会いであった。
通園バスに乗るかんとく。
かんとくはかなり最初の方でバスに乗れる位置にいた。それは当然、帰りのバスは一番最後に降りるということである。
かんとくはいつも帰りはバスの一番後ろに乗っていた。当時仲良かったIくんという友達とよくどっちが背が高いだとかそんなくだらない話でワイワイやっていた。
そんな僕らを
3つ前の座席シートの
右側の席から
ちらちらちらちら
ちろちろちろちろ
ちょいちょい見てくるアイツ。
そう、そいつが、
のちに黄金バッテリーを組むことになる相棒
【naoki】である。
シベリアーズ、1人目のチームメイトとの出会い。
続く。