【軌跡】
□創成期D中1
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入部してから2週間。だいぶ部活動にも慣れた。
先輩の顔と、ポジションと、キャラも大体把握した。
しかし、レギュラーが誰なのか不明だ。
そんなとき、
K顧問「今週土曜日、練習試合します。相手はO麻中です」
ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・
いよいよ先輩方の実力が見れる…
そして土曜日
相手がやってきた。O麻中学校野球部だ。
今でも覚えてる。
12−0の乾杯、いや完敗。
敵の3番エースがすごかった。
俺たちは名前から「モリモリヤ」とあだ名をつけた。
いつかお前らを倒してやるからな・・・・という目つきをしてた先輩方。かっこいいぜ。
でも実力は・・・まぁ普通だった。
そして入部1ヶ月。
こんなことが。
それは、かんとく、運命の出会い。
当時S主将は2年生のFさんがハーフバッティングのパートナーだった。
ハーフバッティングとは、2人1組になり片方がゆっくり目の球を投げもう片方が確実にミートして打ち返すという打撃練習だ。
つまり、投げる側のコントロールが悪いと、
全く練習にならない。
Fさんはコントロールが悪かったらしい。
ある日とうとうS主将が言った。
「おまえ、投げるとき誰かと代われ」
とは申しても。2、3年生はみんなパートナー組んでます。
余ってんのは球拾いする1年生だけ。
S主将「‥‥‥‥‥‥‥・」
S主将「‥‥‥‥‥かんとく、ちょっとこい!!」
たったったったた
かんとく「S主将!お呼びですか!!」
S主将「おまえ、ちょっと投げてみろ」
かんとく「僕ですか?僕投げたことありませんよ!!」
S主将「コイツよりはマシだろう。とりあえずやってみろ!」
体育会系
3年生主将→1年生雑用への命令
拒否権はない
かんとく「ま、まじかよ・・・・」
かんとく まさかの投手デビュー
(次項に続く)