【軌跡】
□創成期C小5→小6
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デビューしてから早2週間
昼休み
あれ?
あのクラスの前だけ、
人がたくさんいるよ????
ガラっ ←教室から誰かが出てくる
ワアアアァァァァァァァアーーーー
ワアアアァァァァァァァアーーーー
ワアアアァァァァァァァアーーーー
ワアアアァァァァァァァアーーーー
すごい歓声だ
IGA
「やぁみんな!!待たせて☆ゴメンね(愛)!!待ちくたびれたかい?
今日も元気にいっちゃうよ!!今日のナンバーはコレさっ!!」
デビルメンッ!!
俺たちの人気は嵐を超えていた。
評判が評判を呼び、連日昼休みには人だかりができる。
下は小学1年生から上は校長先生まで見に来る始末だ。
1年生の黄色い声援。
その担任はあんなことしちゃダメよと俺たちを反面教師にする。
同級生の5年生にいたってはゲラゲラと笑いながら見ている始末だ。
俺たちが楽しんでいる。
周りも楽しんでいる。
この俺達とオーディエンスの一体感、何とも言えない。
オレタチ、ズット一緒にオドッテイヨウナ!!
オウッ!!
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それから1週間。
廊下の前には人だかり。
だけれども、その中心には誰もいない。
周りの熱い要望とは裏腹に、俺たちは冷めていた。
そう、飽きてしまったのだ。
気付いてしまった。
【これ踊ってて、なんか意味あんのか?】
小学5年生といえば、反抗期の入り口。
そう気づいてしまったらもう、踊れない。
刺激と変化を求めていたシベにとって、もはやデビルマンはどうでもよくなっていた。
何か新しい刺激がほしかった。
何でもいい、新しい刺激をーーーー
そんな思いとはむなしく、特に何か目新しいこともなく、何かをするわけでもなく、
かんとく「なんかおもしれーことないかなー」
naoki「ねぇな」
IGA「ねぇわ」
KENTA「ないね」
コージ「無。」
そんなこんなでボーッっ過ごしていたら新年を迎え、
かんとくたちは6年生になろうとしていた。
小学校最後の1年。
楽しいことは見つかるのか?
何か新しい刺激は?
はたしてーーーーーーーーーーー
(次項に続く)