星霜

□星霜T
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「っっ!!」

さあやは言葉に詰まり…


「…ねぇ、精ちゃん。この私に。詐欺師とデブとバカ也と真田なんかの為に働け、と?」

怒りを押し殺した声で幸村を睨みつける。

…どうやらさあやはR陣がお気に召さない模様。





「ん〜……ごめんごめん。じゃあ俺の専属マネになってよ。勿論タダとは言わないよ?姫といつでも居れちゃうし、話せる、見れる、意外な一面だって………何でもし放題。(黒笑)

…どう?買う?買わない?」

「っっ!?」

かなりの魅惑的なお誘いだった様でさあやは動揺し、うつむく。





「…姫と、一緒?」


「そうだよ」

さあやの雰囲気が変わった事に気付き、微笑を向けて見つめる。





「……ふふ。いいわね、それ。
…買うわ。精ちゃんのマネ、やってあげる」

ふんわりと笑ったさあやに幸村は満足気に笑い返すのだった。





§おまけ?§



「さあや、今日泊まってく?」

思いついた様にさあやの髪に手を伸ばす。


「んーー?あ、今日は帰る。パパが帰ってくるの」

「そう…。じゃあ夕飯位は食べていくよね?」

「…それ位なら良いよ」

食い下がる幸村をじっと見てたかと思えば、頷き。


「さっき、何かしてたのはもういいの?」

と新たな話題を振る。


「宿題。さあやは終わった?」

「うん。少なかったから昨日の夜に片付けたよ」

にこにこ笑い合う二人の周りは先程の冷えた空気が嘘の様に消えていた。


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