short(書)

□それはまるでおとぎ話
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告白します!

なんとこの度私、プロポーズされました

しかも担任の先生にです

その後の不敵な笑顔ったらないわ

不覚にもあの時、禁断の恋もいいかもしれないと思ってしまった私は私ではありません

なにさ、ちょっとカッコイイからって

私が他の女子生徒と一緒だと思ってもらっちゃ困る

負けるもんか!

『たのも――!!』

「もっと静かに入ってこい」

『すみませんね―』

「婚約者に逢いに来たの?」

『こ…!?婚約者!?』


「お―顔真っ赤。タコみたい」

『う、うるさい!第一、私はOKした覚えはないもん!』

「なに、嫌?」

『い、嫌っていうか…私はもっと物語のお姫様と王子様みたいな恋がしたいの!』

「そういやぁ、進路希望調査の第2希望は『シンデレラ』だっけ。シンデレラみたくなりたいの?」

『そうですよーだ…すみませんね、子供っぽくて』

「別に、悪いとは言ってないだろ―?」

『だって…』

そう言ってくしゃっと私の頭を撫でた先生の笑顔に思わずドキッとして、触られてる部分が何だか熱かった


『じゃあさ…お前がシンデレラなら…

俺がお前の王子になってやる』

「ちょ、ちょっと何言って…」

『嫌?』

いつもはふざけてばかりのくせに、今はすごい真剣な目で私を見ていて、悔しいけど、王子様みたくクサい台詞も似合っちゃう程、最高にかっこよかった


『嫌…じゃないです』

それはまるでおとぎ話

(指輪はどんなものがご所望ですか、姫?)
(…ダイヤ)


ごめんね、シンデレラ

私にはガラスの靴がなくても王子様が現れたみたい






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