SS.WORST ♯2
□ブレインシュガー
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※性的な表現が含まれています。自己責任で。
初恋は実らないものだと思っていた。
俺はそれでも仕方ないかな、と思っていた。
だって相手は、大事な幼馴染みで、大事な親友でもある…男。
でも、何の運命の悪戯か。将五は俺を受け入れてくれた。
「あっ…!あぁっ…!あぁっ…!!」
性欲なんて、自分にはあまり無いものだと思っていた。
でも、将五と触れ合っていると自分も雄なんだと実感する。
なんど精を放っても足りなかった。
いつまでも抱いてたい。そう思った。
でも、そんな事をしたら将五が壊れてしまう。
これ位にしておくか、と。
焦らしていた将五の身体を、解き放ちにかかった。
「あっ!?たくっ…!?あっ、あ、ああぁっ…!!!」
皆が恐れる武装の頭が、俺の腕の中で甘えるように啜り泣く。
可愛いなぁ…と、将五の艶姿に苦しくなりながら。
俺は腰を振る事に専心した。
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情事後。俺は将五の頭を優しく撫でた。
将五は、まだ快感の余韻が身体の中に残っているのだろう。
焦点の合わない瞳のまま、ひくっ、ひくっと痙攣していた。
「…大丈夫?」
そう声をかければ、涙で濡れた瞳が虚ろに動いた。
「たくみ…?」
「眠い?」
「ん…。」
「そうか…でも先にシャワー浴びておこう?」
「ゃだ…うごきたくない…。」
「うーん、でも中出ししちゃったから…出しておかないと後が辛いよ?」
いい子だから…ね?と、飛び切り優しく囁くと、
将五は愚図りながらも肘を立てて、起きあがってくれた。
眠いときに愚図る癖。昔っから変わらないな…。
よろめきそうな身体を支えてバスルームに向かう。
熱めのシャワーを吹き出させ、将五を熱い雨の中で抱きしめた。
「力、抜いていてね…?」
「ん…、ぁ…!」
キュッと締まった臀部を割り、先程まで散々犯ししていた入り口に触れる。
そうすると、将五は慌てて俺の首に腕を回して、ぎゅっと目を瞑り、縋ってきた。
その、まるで小動物の様な可愛い仕草に眩暈を覚える。
これを無意識でやっているんだからな…困った奴だ。
まだ熱を持っているソコを、ゆっくりと丁寧に開いていくと、
将五の背中がぴくん、と跳ねた。
「っ…!」
俺は、その背中を、よしよしと宥める様に優しく撫でる。
緊張を解しながら、少しずつ指を埋め込んでいった。
「じゃあ…拡げるね…?」
耳に息を吹きかけながらそう言うと、将五は耳を桃色に染めながらこくりと頷く。
それを確かめて、俺は入れた指をゆっくりと開いていった。
「ん…っ…!あ…!!」
どろん、と重たい精液が将五の太股を伝い、タイル床に落ちる。
次々と排水溝に流れていく自分の子種たちが、ちょっとだけ可哀想に思えた。
「っ…!んぅっ…!!」
掻き出す作業は、どうしても愛撫と変わらない動きとなってしまう。
その動きに反応して、将五は小さな喘ぎ声を漏らす。
…その声があまりにも可愛くて。
俺は掻き出すと同時に、将五が感じる様に指を動かした。
「あっ…!?」
「もうちょっとだから…ね?」
「あっ…!?んっ…!?」
突然、快感が強まったせいか。将五の嬌声が止まらなくなる。
どうして、こんなに感じてしまうのか。戸惑っているようだ。
その赤く火照った目尻に、涙を見つけた。
ああ…この男は、なんて嗜虐心を煽る表情をするのだろう。
「あっ!…たく、み…もう…っ…!」
動かさないでくれ、と将五が懇願してきた。
「どうして…?後で辛くなるのは将五だよ?」
「あっ…ん…!で、でも…っ!」
将五があまりにも可愛く啼くものだから。
奥に溜まっている精液を掻き出すフリをして、
パンパンに膨らんで其処にある前立腺をチョンと押した。
「あっ…!!」
将五の震えていた膝が、がくん、と折れる。
萎えて、水風船の様に柔らかかった将五のペニスは、
いつのまにか勃起して腹の上に揺れていた。
「しょーご…?」
「あっ…!?」
将五の顔が林檎の様に、真っ赤に染まる。
おそらく、愛撫じゃないのに感じてしまった自分を恥じているのだろう。
実は俺が意図的に、そういう状況を作っただなんて。
この素直で真っ直ぐな男は、夢にも思わないんだろうな…。
「あれ…?勃っちゃってる。」
「あ…これ、は……!」
「将五、あんなにイってたのに…。」
あぁ…俺って、こんなに意地悪な男だったんだ。
わざと、将五が嫌がる事をしちゃっている。
嫌がる事はしないって、将五の前で誓ったのに。
あんなに優しくして、トモダチぶっていたのに。
「あんなにイッてたのに、もう一回イキたいのかな…?将五は。」
「っ…ち、が…!」
「イかせてあげようか…?」
羞恥に顔を焼く将五に、今度は優しい甘い誘惑。
この助け船だって、泥で出来たとんでもない泥船なんだ。
さぁ…堕ちてきなよ、将五。
シャワーが床を叩く音だけが響く浴室で。
静かになった将五の頭が、俺の肩で小さく縦に揺れた。
それだけで、俺は心がとてつもなく満たされるのを感じた。
「わかった…。力…抜いておけよ。」
柔らかく溶けたソコに指を深く深く挿れて、
プックリと腫れた前立腺をゴリッと刺激してやった。
「ッ!…ーーーうああッ!!?」
ビクビクッと大きく背中を痙攣させ、
将五は勢いよく精液を吐き出した。
でも、手はまだ止めない。
達した後でも刺激を与え続けるのが、将五は好きだから。
「ああっ…!!あ、あああっ…!!!」
がくがくっと、震えて逃げ惑う腰を更に追いかけて責め立てた。
強い快楽を何とかやり過ごそうと、暴れる身体を押さえ込む。
ぎゅっと、しがみついた身体を徐々に下に落としていき、
危なくないように床に座らせ、落ち着かせた。
「あぁ…は、…はぁ…っ…。」
完全に力が抜けた身体を抱きしめる。
しっとりと濡れた額にキスを落とすと甘えるように擦り寄ってきた。
「…将五。」
その仕草に胸が切なく痛む。
このまま、時間が止まってしまえばいい。
そんな夢物語の様な事を、俺は真剣に願った。
END