SS.WORST ♯2
□肉食蜘蛛の美味しい餌
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※性的な表現が含まれています。自己責任で。
将五が無言になったら、好機。
逃げないように、優しくして。
拒まれないように宥めすかして。
俺は、まずお前の口唇を食べる。
その口唇から、甘い毒を送り込んで。
痺れさせて、動けなくして。
その温かい肉の中をドロドロに溶かして。
そして、その愛しい身体を全てペロリと平らげてしまうんだ。
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Tシャツを鎖骨までたくし上げる。
剥き出しになった、その柔らかな肉をチュッと吸い立てた。
「あ、っ!た…くみ…。」
ツンと勃ち上がった乳首を尖らせた舌先でツルリツルリと舐め上げると、
それは、俺の舌の肉を押し返しながらクネクネと上下に倒れる。
…まるでザクロの実のようだ。
歯を立てたらプチンと弾けてしまいそうな。
それ程に赤く膨らんだ、将五の小さくて可愛い甘い果実。
唾液で光ったそれは、とてもとても美味そうで…。
「たっ…くっ、…!…!」
「ねぇ、将五のココ、食べちゃってもいい…?」
「あ、ん…?」
「ねぇ、食べさせて…?いいでしょ…?」
優しく笑って、乱れた髪を梳いてやると、将五の瞳は戸惑いを見せた。
もう、なかなか学習しないんだから。
将五。お前は、頷くしかないんだよ…?
「恥ずかしいの?」
「あ…たりまえだ…!」
「そっかぁ…じゃあ、やめようかな。」
「え…?」
ふい、と離した上半身を、将五は無意識に求めてくる。
「たくみ…?」
分かっていてやっている俺も相当性質悪いと思うけれど。
純真無垢に、そういう態度を取ってくる、お前の方がよっぽど性質が悪いよ。
「俺はお前が嫌がる事はしたくないんだ。前も言ったよね?」
「………。」
こんな状態で放っとかれるのは、健全な男だったら辛い事、この上無い。
でも、そんな俺の意地悪を将五は意地悪だと思っていない。
無知は罪なんだよ?将五。
コッチの知識は、本当に子供レベルの将五。
その将五をどんどん開拓していく俺。
昔からの付き合いとは言え、お前もとんでもない男に捕まったものだ。
「…て、いい。」
「ん…?」
「た……べて…。」
将五のか細い声に、俺の中の獣が舌なめずりした。
…ごめんね、将五。
いつもみたいに、ゆっくり感じさせてあげようと思っていたけど。
そんな事言われて優しくシてやる程、俺も人間デキていないんだ…。
無言のまま、俺は将五の胸をガリッと噛んだ。
「いっ…!?ぅ、あぁっ…!」
突然の痛みに、感電でもしたかのように、ビクッ、ビクッと、
将五は、小刻みにその滑らかな肌を震わせた。
スポーツで鍛えられた腹筋にパタタ…ッと雪の様に白い体液が飛び散る。
あぁ、もしかして。ずっと我慢していたの?
ごめんね…気付かなかった。
欲望を吐いた将五の目は、赤く潤んで揺れている。
その青臭くて重たい体液を、指で掬って塗り広げてやった。
「…濃いね。」
「っ…!!」
「自分ではシないの?」
俺は指についた将五の精液を、見せつけるように口に含んだ。
その光景を見た将五が、真っ赤になった顔を腕で覆う。
本当に…昔っから恥ずかしがりな男だ。…可愛いよ。
「…こっちも食べてあげるね。」
「う、あっ…!!いっ、あぁっ…!!」
達したばかりの将五の雄を口に含む。
ヌメリが残る、先端の小さな穴を舌先でグリッとえぐった。
「ーーーーンっ!!!!」
将五の目が見開く。
強すぎる快感に、開いた膝がシーツを跳ねた。
「あっ!…い、いたい!痛…ッ!!!」
網に掛かった、可憐な獲物を弄ぶ。
達したばかりで、敏感になっているソコを容赦無く責め立てると、
将五は眉を寄せて、ヒクッヒクッとえづき始めた。
…あ、泣かせちゃった。
抱けども、抱けども腹が空く。
泣かせども、泣かせども、渇きが癒えない。
泣かせてごめんね…。俺は将五が大好きなんだ。
好きで、好きで。狂ってしまいそうなんだ。
「ん…っ…!」
その涙化粧で盛った怒張を、将五の入り口に突き立てる。
卑しい俺の獣が、将五の柔らかな内壁に包み込まれていく。
温かい…とても気持ちいいよ。将五…。
「づ…っ…!…んっ!…」
「ねぇ…声、ちゃんと出して…?」
「っ…?あ、あっ…?あっ…あ、ああぁ…!!」
声出して、というと、将五はちゃんと出してよがる。
…可愛い。
「将五…。」
…可愛い。
「好きだよ…。」
柔らかい内壁を押し進んでいると、先端に熱く震えている突起が当たった。
途端、堪えるように震えていた将五が突然指を噛んで、背中を大きく仰け反らせた。
「ーーーアアッ…!!!」
逃げを打った腰を、咄嗟に引き寄せる。
逃がさないよショーゴ…?
固く勃起したモノで、その突起ごと壁をゴリゴリと掻き混ぜてやった。
粘膜がくちくちと音を立て、将五の入り口に泡が立ち始める。
「ココをこうされるの…将五大好きだったよね…?」
「うあっ、ああっ…!!っ、あっ…!あ、あ、あっ!!!」
両腕を掴んで、腰を串刺しにして。逃げ道は全て塞いでしまう。
ぶるぶると頭を振って、快楽を何とかやり過ごそうとする。
ああ、お前も俺に狂っちゃえばいいのに。俺しか見えなくなればいいのに。
食べちゃいたい程、可愛い身体。
俺は、お前を愛しているんだ…。
「あっ!あっ、ああっ…っく、みっ…!たくみっ…!!」
目の前で誘うように仰け反る白い身体に。
俺は次々と歯形を残していったのだった。
END