SS.PARALLEL ♯1

□♯SpinOut『ヒデトと嫉妬と日曜の夜〜後編』
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「やっ…ヒロミ…!!やめてにゃ…っ!!」

そんな所を舐められるなんて、ヒデトは初めての経験です。
どうしてそんな事をヒロミが自分にするのか、
ヒデトはさっぱり分かりませんでした。

「にゃ、にゃあぁ…!!」

お尻の襞を解きほぐしたかと思いきや。
ヒロミはその舌先を厚く尖らせると、
ヒデトの誰からも暴かれた事の無い蕾にググッと突き入れました。

「ーーーーー!!!」
声にならない悲鳴が、幼い身体を引き裂きました。

ヒデトの内臓の内側に、ヒロミの舌先が這い回ります。
いつまで続くのか分からない行為に、
ヒデトはカタカタと小さく震え続けました。

「ふ…っく…ふにゃ…!!」
「ふふ…力抜くと、押し出してくるね…?ヒデトのここ。凄い締まり。」
「っ、にゃ…そんなの知…らな…、にゃっ…!!」

唾液でベチョベチョに濡らされた入り口を、
今度は指の腹が突付いてきました。

そこを、くるくると円を描く様に撫でられる度に、
ヒデトの尻尾がふるりふるりと揺れ動きます。

「ひっ、く…っ…!ん…っく…!!」
「ヒデト、息を吐いてごらん…?」
「…にゃ…あ…?」

ヒロミの言うとおりに、ヒデトは口を開け息を吐き出しました。
それでヒデトは、自分がずっと息を詰めていた事に気付きました。

はふ、はふと苦しそうに息を吐くヒデトに、
ヒロミはサディストの目をギラつかせ、
その長い指を、その幼い蕾にヌヌヌ…と埋めていきました。

「ヒ…ぃッ…!!」

舌より、固く長い異物が入り込んできた事により、
ヒデトに未だかつて経験した事の無い感触が襲いかかりました。

「あ、う…くッ…ンぁあーーーー!!」

その変な感触を、どうにかやり過ごそうと。
ヒデトはテーブルに爪を立てて、必死に耐えました。

まだ誰からも、一度も暴かれた事の無い秘境を、
ヒロミの指は不躾にかき回していきました。

「あ、ン…あぁ…ん……!!」

入れては抜き、入れては抜きの連続に。
ヒデトの肘と膝は、かくんと崩れてしまいました。

「にゃあ…にゃぁぁ…!」
「あ、駄目だよ。ヒデト。ちゃんと力入れてて?」

ヒロミに引っ張られ、ヒデトの上半身は、くんと反らされました。
そして、また肘と膝を立てさせられると、
後孔の蹂躙が、再び始まったのでした。
 

「ア…、んあぁ…っ…!!」

んー…やっぱまだ狭いな…。
ヒデトの蕾をくちくちと開きながら、ヒロミは思いました。
 
発情期も迎えたし、もう大人だろう。と。
スーパーポジティブ思考を発動させたヒロミは、
ツネがあんなに釘を刺していた戒めを頭の隅に追いやり、
折角だし、このままヒデトのバージンを頂いてしまおうと、
とんでもない事を、考えていたのでした。
 

今日はイケると思ったんだけどなぁ…。

現実的に考えて。まだ入らねぇな、これは。

 
ヒロミはちょっぴり残念そうに肩を落とすと、
蹂躙していた指を引き抜きました。
 
「にゃっ…!!」
 
そして、ヒデトの小さいお尻をぐぐっと自分の方に手繰り寄せると、
勃起しきっていた自分自身を、ヒデトの柔らかい臀部に挟みました。
 

今日の所は、これで我慢するしかないか…。

 
「あ…な、に…?」
「早く大人になってくれよ?…お兄さん。」
 
不安そうな目を向けるヒデトに、ヒロミはにこりと微笑むと、
ヒデトのお尻の割れ目に、熱い楔を滑らせたのでした。
 
「にゃっ…あ、熱…にゃ、うっ…ン…!!」
 
熱を持った、固いモノにくちくちと入り口を擦られて。
 
背中に吹きかけられたヒロミの体液を感じたと同時に、
ヒデトはかくんと、気を失ったのでした。
 
 

**********************
 
 
「ん…?」
 
ヒロミは窓から差し込む光に、顔をしかめました。
 
あれからヒロミは気絶したヒデトを清めると、
そのまま抱き締めて、ベッドに潜ったのでした。
 
 
あれ…?俺、カーテン閉め忘れた、っけ…?
 

 「やぁ、おはよう。ヒロミくん。」

寝起き一発目に頭上から降ってきた声に、しまった、と、
ヒロミは心の中で小さく舌打ちしました。

声の方を見れば、ツネが仁王さながらの表情でヒロミを見下ろしていました。
どうやら、カーテンは朝から訪ねてきたツネが開けた様です。

「…やぁ、おはよう。ツネ。清々しい朝だな?」
「そうだなぁ〜?そら、スッキリ清々しいだろうなぁ〜〜…?」

いたいけな仔猫と?お楽しんだわけですから?ヒロミ先生は?

ツネが最っっ高に嫌味を含めた言葉をヒロミに投げつけます。
しかしヒロミは『やっぱ、バレたか。』と、何処吹く風でそれを聞き流し、
のろのろと、上半身を起こしました。

「ふ、…ん…。」

ヒロミが動いたことで、胸元のヒデトが小さく呻きました。
しかし、昨夜がよっぽど疲れたのでしょう。
小さく丸まって体勢を整えると、再びすぅすぅと寝息を立て始めました。

ヒロミは、その姿に微笑むと、ツネの目の前だと言うのにもかかわらず、
その愛らしい寝顔に、キスを落としました。

そして、朝っぱらから友人のイチャつきを見せられて固まるツネを、
リビングまで引っ張っていきました。




「くぉらヒロミ!お前またヒデトに…っ!」
「あーあーあー小言の前に1つ。何で分かった?」
「あんなにヒデトがあんな疲れきってて、且つ目を腫らす事が他にあるかぁ…?」
「あ、なるほど。盲点だった。次は気をつけよう。」
 
飄々と受け流すヒロミに、ツネの怒号が飛びかけた所で、
ヒロミはタイミングよくコーヒーを置き、その声を制しました。
 
「…こンの変態医者が。」
「いや〜だってよ〜ヒデト可愛すぎなんだもん。あの猫にヤキモチ焼いて泣きそうになってんの。俺の事が大好きなんだよねぇ…。」
「…ったく、あんまヒデト虐めるなよ。可哀想に。」
 
わざと猫を可愛がって、ヒデトを泣かした事も、
ツネはちゃんと察していたのでした。
長年の付き合いというのは怖いものです。
 
ツネはコーヒーに口を付けながらも、
まだブツブツと言葉を濁していました。
 


「はっ!…お前まさか本番…!」
「シてねぇよ。…つーか、まだ無理だ。アレは。」
「バッチリ試みてんじゃねぇかあああああ!!!」

そんな大人たちの葛藤を、まだ睡眠を貪る仔猫達は、
知る由も無かったのでした。


END
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