SS.WORST ♯3

□金曜日のお砂糖メイド〜後編
1ページ/3ページ

※性的な表現が含まれています。自己責任で。


濃い、と少し眉を寄せれば。
今は俺の主人の癖に、不安そうな視線を泳がせる。

それが面白いと思えば。…輝は怒るだろうか。


この格好と、プレイじみたセックスに。
戸惑いを隠せない輝の態度は、とても面白くて楽しかった。
いつもはクールで近寄りがたい雰囲気を出している輝。
でも…俺の前でだけは、違う顔を見せてくれる。

メイド服なんて、最初は冗談だったんだけど。
買う、と言った瞬間。輝があまりにも動揺していたから。
ついつい、強引に事を進めてしまった。

そんな俺の冗談に、止せと必死に言ってくる輝が見られただけでも、
この衣装を購入する価値は、十分にあったと思う。


輝にこういう表情させるのは自分だけだと思ったら堪らない気持ちになる。

ここまで動揺させられるのなら、こんな格好になる事なんてお易い御用だ。


「ご主人…様…。」

こんな言葉を言う事だって、全く抵抗無い。


これでお前が興奮してくれるなら。

俺に欲情して、のめり込んでくれるなら。


いくらでも。いくらでも言ってやるよ。俺は。



**********************



「次は…?」

次はどうすればいいのかと尋ねれば、輝はぐっと息を詰めた。
ん〜…何かまだまだ戸惑いが抜けていませんって感じだよなぁ…。


…仕方ねーなぁ。


「ごー主ー人?」

膝に、頬をスリスリと擦り付けて。顔を覗き込む。
そうしたら、輝の顔がちょっとだけ赤くなった。

わわ。ちょっと…可愛いんじゃねーの…?

「ん〜…。」

今度は甘えるように膝小僧をチロチロと舐めてやると、
輝がゴクリと固い唾を飲んだ。

俺は両手が塞がっていながらも、積極的に膝を伸ばし、
輝に顔を近づけると、次にその尖った喉元に舌を這わせる。

「俺のも……触って…ください…。」

恥らうように。伏目がちに、輝の足に自分のモノを擦り付ける。
そのはしたないお強請りを聞き入れた輝の指が、するりと絡み付いてきた。


「っ…!!」

輝の指が俺のを…。そう考えただけで、思わず内股が震えてしまう。


あぁ、もう。早くぐずぐずに甘やかされたい。

いっぱいキスして欲しい。いっぱい…抱いて欲しい。


「あっ…ぁ…ッ…。」
「気持ちいいのか?」
「ん…、は…い…。」

敬語っていうのもなかなか興奮する。
普段、輝にこういた言葉遣いをしないから。
そして、この格好。これが、更に俺の興奮を高まらせていく。

強弱をつけた手の動きに、頭の奥がぼんやりと霞み始める。
その隙を狙ってか、輝の腕がぐいっと俺を抱え上げると、
そのまま床から、柔らかいベッドへと放り投げた。


「んっ…!!」


少しだけ乱暴なそれに、縛られたベルトが背中でミシリと軋んだ。

でも…こうなる事を望んだのは、俺だ。

優しい輝も勿論好きだが。
ちょっとだけ意地悪な輝も俺は好きだった。

「足。」

短く、冷たく言われて。思わずぞくりと背筋が震える。
輝は皆まで言わなかったが、これは「足を開け」という意味だ。

何も着けていない下半身は、短いスカートで覆われているだけ。
この倒された状態で足を開く、という事は。とんでもない事だ。


でも、今の俺は輝に抗えない。


「………。」

ゆっくり閉じていた膝を離していく。
ピンと反り立った箇所が、ふるりと輝の目の前で揺れたのが分かった。

「…咥えただけで、もうこんなか…?」
「っ…んな見ない…で…。」

肩に頬をくっつけ、ふるっと震える肌を慰めると、
内腿に手を添えられ、ぐぐっと足を頭の方へと押さえつけられた。

「アッ…!!!」
「こっちも随分、物欲しそうだな?」

足を開かされ、腰が浮くほどに身体を折られた。

輝の目の前に恥ずかしい部分を曝け出される。
その状況に顔を焼いていると、
するりと輝の指が蕾を撫で、肉襞をピリ…と引っ掻いた。

「っ、ア…っ…!」

秘部を指で撫でられれば、それだけでキュウと其処が窄まる。

舐められるのか、突き入れられるのか。
様々な期待と恐怖が、神経を逆撫で始める。

「息を吐け。」
「は…い…。」

輝の言うとおり、息をふーっと長く吐いていけば、
肉孔に、輝の節くれだった指がズッと進んできた。

「アッ、……ン!!!」

輝は指を入れてきた。

思わず指を締め付ければ、宥めるように頬を撫でられた。
俺が痛がったり嫌がったりしたら、輝は優しくしてくる。

「んっ、ぁ……ん…ッ…!!」

指を増やされて、丹念に慣らされていく。

その動きはいつだって優しいもので、
だからこそたまに怒らせたくなるんだとは言わないでおこう。

「ッ…あぁ、ぁ…ハァ……ああぁ…!!」
「大丈夫か?」
「ご、主人様…!!」

早く、とねだる視線を向ければ、輝はスッとその身を引いた。

うそ。このままってわけ…?
思わず残念そうな目線を向けると、輝はそのオトコマエな顔に微笑を浮かべた。

「自分で入れてみせろ、光政。」

そう、命令口調で言われてゾクゾクする。

もうメイドとかご主人様とか抜きに、早く輝に激しくされたかった。
でも、これは自分から言い出した事。ここで折れるわけにはいかない。

「早くしろ。」
「……は、い……。」

緊縛されたままの身体を、よじよじと何とか起こし、
輝の怒張の上に体を移動させていく。

「入れ…ます…。」

そう言ってから腰を落としていけば、
ぐっと入り込んでくるものに思わず力が入ってしまう。
輝の肩に顔を擦りつけ、体重を支えながら。
俺は、ヌヌッ…と腰を落としていった。

俺は深呼吸を繰り返す。
しかし、慣らされても何度経験しても慣れない大きさに息が荒れた。
思わず途中で腰を止めれば、輝から挑発的な視線を向けられる。

「どうした?降参か?」
「…っ…!」

そんな挑発をされて更には笑みを向けてくる輝に悔しくなる。

目の前の、このツルピカ頭に、いっそ噛み付いてやろうと思ったが、
それをすると、今まで成り切っていたこの演技が台無しになってしまう。

せっかくメイドらしくしてきたんだ、最後までそれで通さないとな。
そう思った俺はぐっと堪えると、そのまま腰を落とした。

「っっくーーーんっっ……!!」
「……っ!!」

あまりの衝撃に力を入れれば、それが輝にも伝わったらしく、
輝が堪える様に、歯をギッと噛んだ。
その顔を視界に入れた途端、ぞくぞくぞくっと震えが体に伝わる。


あぁ、もう。すげー、いい顔……たまんない…。


その顔をもっと見たくて。
俺はそのまま腰を激しく上下させていった。

「っ、…!!光政…!!」

輝が目を閉じて、熱い息を吐く。
それが、俺の心をどうしようもなく満たした。

パンッパンッと肉と肉がぶつかる音が耳を犯す。
ナカに居る輝を刺激する様に、腰をくねらせ激しく揺らせば、
輝も感じている様子が分かって嬉しくなる。

もっと感じろ、もっと興奮しろよ。

俺が願うのはそんな事ばかりで、
腰を揺らす度にフワリフワリと舞うスカートが肌を擦って、
チラリと見下ろせば、自分の欲望が、そのたわわなレースを押し上げていた。

たまに見える、カウパーで濡れた先端がいやらしい。
そう思ったら輝も同じように見下ろしてきて。
固く上を向く俺に手を伸ばすと、やんわりと握り、
その滲んだカウパーを先端に、くるくると塗り広げてきた。

輝の、その長い指を自分の先走りが汚していく様子に熱い息が洩れていく。

「んっ、ぁ…!…っく、アッ…あっ、…!!!」
「随分よさそうだな…?」
「あ…ん…んぅ…!!」
「どんな具合だ?教えてくれ光政…。」
「ぇ……ぁっ、ん……んんっ!!」

輝の囁くような口調が、興奮する。
教えろ、という事は。いやらしい言葉を口にさせる気だろう。

俺は、腰を止めると輝の耳に口を寄せていった。

「あ…す、ごい……。」
「…すごい?どう、すごいんだ?」
「すご…っ、…熱く、て……太…くって…っ…!!」
「それから…?」

耳朶をちゅっ、と吸われながら囁かれる。

あぁ、もう。どうにでもしてくれよ…。

「ご主人様の…くびれた…っとこが…ひっかか、る…!!」
「いやらしいメイドだな。」
「ん、んーーーーあああああーーーっ!!!」

輝から突然、腰を掴まれて滅茶苦茶に振り下ろされた。

ギリギリまで広げられた後孔からクチャクチャと水音が響く。
こめかみが痛むと同時に、俺の目の前には星が飛んだ。

輝のモノが、ガチガチに固くなっているのがよく分かった。
その周りを凹凸に、熱く脈打つ血管が俺の内壁を押し出している。

人の事を散々いやらしい、いやらしいって。
お前の方がいやらしいじゃねぇか。このムッツリスケベ。


「あぁっ…あっあっ、アアーーーッ!!」


啼けど、よがれど。

さっきから、輝からは腰を全く動かされてない。

だから、なかなかいつもの。
あの快楽に死にそうになる感覚は与えれていなかった。

輝に甘えて、必死に腰を動かしていくけど、
下からの突き上げが全く無い分、感じる感覚も物足りなくなってくる。


「あぁ…っ…っく、ん……ッ、ア……!!」
「何だ?何か言いたそうだな?」
「あっ…やぁ…やだっ…も…!」

全部見透かしている様子の輝は、分かっていながらも、
俺の口から言わせたいらしい。

俺は、その願い通り。
精一杯の甘い声を彼の耳に吹き込む。

「動いてっ…動いてください、ご主人様…っ…!!」
「どうやって?」
「ぁ…も…メチャクチャに、掻き回し…っ……!」
「こう、か?」
「あっ…!うぁ、アアぁーーっ!!」

下からズン、と突き上げてくる腰の動きに思わず喉が悲鳴を上げた。

自分で動く時とは全く違う、身体全てが支配されているかのような感覚。
気が付けば必死に「もっともっと」と声に出して求めていた。

「もっと……ッ、ぁあっ…!…もっと動いて…動いてぇっ……!!」

求めれば弱い奥ばかりを突き上げられて、高い声が溢れていく。

動きに対し立ち上がった俺の熱はブルンブルンと揺れて。
それがスカートのレースに当たってくすぐったい。
見なくても、そこがぐしょぐしょに濡れているのが分かり、
限界が近づいているのが感じられた。

「あぁんっ…イイ…あ、んっ……ああぁんっ……!!」
「光政…。」
「ぇ…ぁ、な…に…!?」

名前で呼ばれてメイドごっこをしていた事を思い出す。
快感を追う事に必死で、自分がメイドだという事をすっかり忘れていた。
慌てて何ですかと言い直せば、
輝は俺の腰を撫でた後、突き上げる動きを止めてしまった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ