パラレル

□ROBOT 2
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「先輩が呼んでる?」








『はい。今すぐ即座に即効来いこの腐れパシリがとのことです』
「お前・・・、俺に死ねって言ってるのか」

一言一句違えず伝えろと言われただけですのでと応えた画面の向こうにいる能面顔のアンドロイドに真顔で尋ねた。











































【 理不尽 】







































気が重い。
行きたくない。
死にたくない。

それがボンゴレ・カンパニーに仮入社しているスカルの今の気持ちだった。
っていうかあの人に呼び出されるときはいつもそうだ。
「はーーーー・・・」

彼がいなければこんな会社今すぐ喜んで辞めるのに。











気が最低に落ち込んだ状態のまま、愛用の機体を操作する。
名前はタコ。
タコのような色をしているからそう名付けたら先輩達には死ぬほど馬鹿にされた。
煩いほっとけと涙ぐんだ中で、彼だけは微笑んでくれた。
『可愛い名前ですね。機体自体は格好いいけど』

天使だと思った。

暫く惚けた後、やっと名前を聞くことができた。
顔が熱すぎて上手く口が動かない。

『あ、スイマセン。俺はツナです』
『ツナ・・・?
え、じゃ、まさか・・・!?』







次の瞬間脳天に衝撃が来たのでその後の記憶は無い。
聞いた話によるとリボーン先輩がそれはそれは見事な蹴りをお見舞いしてくれたからだそうだ。
ふざけんな。





でもまさか彼が、あの『ツナ』だったなんて。
本当かどうかしりたくても駄目だった。
誰に聞いても皆一様にそんな社員はいないと、見たこともないと首を振るのだ。


あっちこっちで聞きまくっていた所為か、リボーン先輩に呼び出された。

でもいい機会だと思って逆に訪ねた。


『ハ・・・ッ』


誰が言うかというように鼻を鳴らされて関係無い書類を投げつけられた。
見ると先輩の仕事だった。
しかも期限が当に過ぎてるやつだった。

アイツ、一度地獄に落ちてくればいいのに。


仕事は仕方ないからどうにかした。









コロネロ先輩も似たようなものだった。(この人の場合は凄く痛かった)

でも諦められなかった。
自分がこの世界に入ったきっかけだったから。

































「遅い」
「・・・・・・・スイマセン」

500万光年離れてるトコから呼ぶな。
これでも通常の3倍は早く着いた筈だ。

「俺は今すぐと言っただろう、何分経ったと思ってる」
「・・・・・・・・20分30秒ですね」
「ちげえ20分34秒だ、ホント使えねーな」

それぐらいの誤差認めろ。
ほんっっと動かねーお前よりマシだ。

「処で今日は何の、」
「其処のティッシュ取れ」
「・・・・・・・・・・どうぞ」

盛大に鼻をかんでも麗しさがかわらない天才。
見ても嬉しくもなんともない。

少し苛々する。

「ほんと何の用事なんですか、俺も暇じゃないんですけど」
「別に。パシろうかと思っただけだ」

ああもうほんっっっとこの人地獄かなんかに一回落ちてくれないかなっ!?
何でお迎えとか来ないんだ?

どうせやらないと帰して貰えないんだろう。
・・・・・どんな酷い実験台かは知らないが、覚悟を決めてやるしかない。

「・・・それで何をさせたいんですか」
「ああ?もう言っただろうが」
「は?」

眉を寄せる俺に顔と頭だけが取り柄の男は言った。

「これ取れって言っただろうが」
「・・・・・・・・・・・・・・」

示されたものを見て、悟った。



















地獄でもコイツは手に負えない。

だから迎えが来ないんだと。



この人が行ったら地獄の鬼だって顎で扱き使いそうだ。


















「流石 『ハナセレブ』、使い心地最高だな♪」




リボーンはご機嫌に用の済んだものを分解機へ向かい放り投げた。





























<fine>































500万光年超えてやってきたのに用事がティッシュを取れというだけだったという可哀想なスカル君のお話です。
オチがわかりにくくてすいません(笑)

こんな労働条件悪いとこでつい働いてしまう位スカルはツナが好きだといい♪
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