短編
□CP
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「私達・・・わかりあえてたよね?」
「あぁ、もちろんだとも」
「・・・よかった」
片割れの意識が今、下に沈んでいこうとしている。
・・・・いかないで。
「いやだ、アニュー!!!」
僕は無我夢中で彼女に手を伸ばした。
すると彼女は驚いたような顔で僕を振り返る。
「リヴァイヴ・・・どうしてここに」
「そんなことはいいからこっちにくるんです!いくな!!」
アニューは僕の方に手を伸ばしかけて・・・手を下ろした。
そして黙って首を横に振る。
「ダメよ。・・・私は、もう」
「ダメじゃありません!さぁ早くこっちに!!」
動こうとしないアニューの手を僕は乱暴に掴んで引き寄せた。
ぎゅっと抱きしめると、彼女は僕の肩口に顔をうめる。
「・・・僕の中においで、アニュー。」
片割れの君なら、きっと僕の身体の中で共存できるから。
一緒にいて、失いたくないんだ
(君がいないのは、ダメなんだよ)(大切な、大切な僕のきょうだい)
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