短編

□CP
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彼女の機体が、宇宙に散った。

助けに行く間もなかった。

静かに静かに、彼女は消えていった。

大事な大事な僕の片割れ。

離れ離れでも、すぐに会えるからって。

死なないからって。置いていかないからって。

言ってたのに。

言ってたのに。

なのに、なんで?

どうして彼女が消えなければならなかった?









嫌だ、嫌だ、嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。









彼女がいないだなんて。







せっかく、迎えにきたのに。

もう少しで、あと少しで、手が届いたのに。

もう、離れなくてすむはずだったのに。



「アニュー」





「アニュー」





「アニュー」



呼んでも呼んでも。

何度呼んでも。

もう2度と返事は返ってこない。


ずっとずっと、繫がってたのに、もう、離れてしまった。

彼女は、死んでしまったから。

僕の、愛する片割れは




「―ソレスタル、ビーイング。」



奴等のせいで。








「ねぇアニュー。少しだけ、待っていて。」



僕も、すぐそっちにいくから。


勝手にひとりでいくなんて、許さないよ。










待っててマイガール
(僕が、君を殺したソレスタルビーイングを皆殺しにするその時まで)









・2008.2.22  アニュー死亡。
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