兎虎小説

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バーナビーに黒虎の正体がばれました。

「ちょっと虎徹さん、なんなんですかあのあなたにそっくりな人は!」
「ああ〜アレだよアレ。ほら、俺殺人容疑で追いかけられてた時の、ブラックタイガー」
「、はぁ!?」

虎徹の話に、バーナビーは疑問の声を荒げた。


―――以前、ウロボロス事件から今までの一連の犯人がマーベリックとわかっていた虎徹は、自分の事を一切忘れてしまったヒーロー達に殺人事件の容疑者として追い掛けられていた。
話を聞いてくれず、犯人だと決め付けられ、ヒーロースーツもない虎徹を追いかけ、痛めつけたヒーロー達の顔を虎徹は今も忘れられないでいた。忘れられないでいるのは、愛娘である楓のおかげでヒーロー達は虎徹を思い出し、泣かれるまで謝られたからであり、決して怖かったからという事ではない。
虎徹の代わりにワイルドタイガーを演じていたアンドロイド。それがこのブラックタイガーと言った虎徹は、離れた距離に突っ立っているブラックタイガーを呼び寄せた。

「名前は黒虎!ブラックタイガーだからな。エビちゃんだと美味しそうだったから」
「…はあ、」
「コテツ、服が乱れている」
「あんがと」
「ちょ、今いい所だったのに!」
「だから今日はダメだって言ったろ?」
「…せっかく勃ってるのに」
「ほっときゃあなおるなおる」
「それは駄目だ」
「へ?」

きっぱりと拒否を口に出した黒虎は、虎徹のワイシャツのボタンを閉めず、素股だった脚をがばりと開いた。
これには虎徹も、バーナビーもびっくりで。
バーナビーに晒された秘部と秘所がひくりと震えた。

「ちょ、え?何、バニーちゃんに見えちゃうから!」
「(もう見えてるし…)」
「苦しいのは駄目だコテツ。すっきりしないと後々困るだろう?」
「そりゃそうだけど…って……んっ、くろ、やめ、」

後ろから抱きつかれた状態で、黒虎は虎徹のペニスを右手で扱き始める。
にちゃにちゃと粘着質な音と虎徹の断続的な喘ぎにバーナビーは萎えかけていたペニスを膨らませた。
バーナビー視点からだと、虎徹と虎徹に似せたアンドロイドの絡みは非常においしい展開であり、天国を思わせるほどの体験だ。

ペニスをいじる黒虎はその手を休ませる事無く、虎徹の首筋を噛んだり舌を這わせたりして反応を伺い、開いている左手はぐにぐにと乳首をつまんだりはじいたりしている。
それが気持ちいいのか、虎徹の声はますますおおきく変化していった。

「はぅっ…!んんっ、くろ、もうやめて…っ」
「何故?コテツはいい声を出している。悪くないという証拠だ」
「バニーが、見てるぅ…っ」
「…バーナビー」
「え?あ、はい」
「お前も参加しろ」
「…え?」
「、え?」

突然、そう黒虎がバーナビーに告げる。
バーナビーは一瞬何が起きたかわからなかったが、ものの数秒で理解し、後孔に指を二本、突き入れた。

「あっ、あああ…っ!」
「虎徹さん、虎徹さん…」
「ひっひぁうっばに、ばに、やだ、激しい…っ」
「…内股に変化、もうイきそうか?」
「う、んんっ」
「そうか。両方弄られて気持ちイイもんな?コテツ」

黒虎のまとっていたオーラが変わる。バーナビーは気づいたが、黒虎の視線で言うのをやめた。
黒虎は興奮しているのだ。
だから口調も攻めの領域である口調に変わり、虎徹に絶頂を促している。無表情からニヤニヤとした笑いになり、虎徹の耳元で言葉を紡ぐ黒虎。
彼は耳が弱い事を知っていたのか。
それは、黒虎にしかわからない答えだと、バーナビーはあきらめた。

ぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃ。二人の動かす手によって快楽が最高潮にまで上がっている虎徹の甲高い声は二人にとって魅力的な声だ。
自然に流れた虎徹の涙をバーナビーが吸い取り、短いキスを顔中にふらせる。
仰け反った魅惑のうなじを、黒虎が丁寧に舐めていく。

「やだぁ…っあ、ああっ」
「かわいいコテツ…もっとしてあげる」
「虎徹さん、指増えてるの、わかりますか?三本も飲み込んで…淫乱だなあ」
「みみ、耳でしゃべんないでぇ!」
「気持ちイイだろ…?」
「ひもち、いいからぁぁ…!」
「そうですか。では、もうちょっと待ってくださいね?」
「…ふぇ?」
「?」

もうそこまでいっている虎徹を制し、黒虎にも動かすのをやめろと言ったバーナビー。
ずるりと引き抜いた手で、テーブルに放置されていたビーズを取り、くたくたの虎徹の後孔に一個ずつ埋め込んでいった。
長く、一粒一粒がおおきいビーズは虎徹の前立腺を掠め、ふるりと内股が震えたが、すべていれる頃にはおさまっていた。

「黒虎、虎徹さんをうつ伏せにしてください」
「ああ」
「虎徹さん、膝で立って」
「力、はいんない…」
「頑張って。そしたら気持ちよくなれますから」
「なか…変だし、いれないって、言ったじゃん…」
「…黒虎、こっちへ」
「ああ」
「どうだ?眺めがいいだろう?」
「…綺麗だ。コテツ、こんなにピンクだったなんて思わなかったぞ」
「あっ!」

ぐるりと、虎徹の後孔のしわをのばすかのように指を這わせた黒虎は、とんとん、と中心を軽くたたく。その行為だけで埋め込んだビーズの一つが顔を出す。

「ちゃんと力いれてください」
「無理、だって…!」
「…もう、仕方ないなぁ虎徹さんは。
―――黒虎、お前には録画機能はついているか?」
「ついている。大丈夫だバーナビー」
「ならいい。ちゃんと見て記録するんだ。




虎徹さんが、最高に気持ちがよくなる瞬間の、全身の姿・声を」

バーナビーは後孔からのびたひもを勢い良く引っ張った。
じゅぽぽぽぽぽんっ!!と引き抜かれる音と声にならない虎徹の喘ぎとともに、ペニスから精をぶちまけた虎徹。
ソファにたまった精液をすくいとり、バーナビーはその指を舐めた。

「なるほど、ビーズはこうやって使うんですね。虎徹さん相当気持ちよかったんですね。穴がヒクついてますよ…?」
「バーナビー、記録した。コテツ、すごくかわいい顔してた。食べていいか?俺もう我慢できない。早くコテツのここにいれたい」

両指で虎徹の後孔を開く黒虎。赤く色づいたソコはパクパクと収縮を繰り返し、待ち受けているかのようだ。黒虎は我慢できないと、虎徹の後孔に舌で舐めあげた。

「ひんっ!」
「仕方ないな。なら僕が今度RECしますよ。二人で虎徹さんをかわいがりましょうか」
「も、もう許して――――ああうっ!!」
「擬似精液だけど許してね?コテツ?」
「待って、待っていれるのはらめ、」

じゅぷん!とゆるくなった後孔に黒虎のペニスが突き入れられる。シリコン製なのか人間のソレと同じ硬さを抜き差しされれば、敏感になってる虎徹の身体は嫌でも反応し、ところてんのように精液を出していった。
声はもうかすれて出ないのに。
黒虎に腰を掴んでもらってるくらい身体はがくがくなのに。
反応は変わらずで、虎徹は中に出されるあたたかいものを感じて意識を飛ばした。









「……ん?」
「起きた?コテツ」
「…ここは、」
「ベッド。コテツ、今日は楽しかった」
「そうかい…。んで、バニーは?」
「帰った。仕事で呼ばれたって」
「ふうん。…なんか、甘いニオイする」
「楽しかったお礼だ。お菓子作った、食べよう。立てるか?」
「ん、ああ…」


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