兎虎小説

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「ばにー…ちゃんっ…!な、んで…!!」
「…、虎徹さんが僕の贈った玩具を使っているのかと気になってしまって…。
まさか、本当に使ってくれていたなんて、ありがとうございます」
「だからってこっち来んな…!」

力の入らない腕で必死に秘所を隠すが、バニーちゃんはお構い無しに大股で俺に近づき、腕を外しにかかり始めた。俺、マジで貞操の危機だ…!



そもそも、バニーちゃんが玩具を送りつけて来たことから始まったんだ。俺だって男。自慰玩具が目の前にあれば誰だって使っちゃうし、それを異性に見立ててやったりするだろ?おまけに酒が入っててシカトする訳にもいかないくらいべろんべろんに酔ってたし…。あくまでも、バニーちゃんが贈ってきたから使ったわけではないぞ!あ、いや…ちょっぴりバニーちゃんを思ってしちゃったけどっ?これって好きって部類に入るわけ?

「、だあああっ!やめろバニー!」
「何故ですか。あなたのココは拒んでいませんよ?」
「、ひぁ…っ!!」
「いい加減、待ちくたびれているんです。あの時は申し訳なかったですが、一週間と三日ですよ?告白の返事もせずに体を委ねているのは…」
「あ、ああっ…!」
「僕はセフレが嫌いです。言ったでしょう?あの時のロッカールームで。なのに、……辛いんです。僕だけの一方通行がとても」
「…バニー…」

がしりと掴まれた腕を外され、バニーに頬を撫でられる。綺麗に整えられている顔はくしゃりと歪み、泣いているように思えた。
きゅうきゅうと自分の心臓が締め付けられる。バニーをこんなにしたのは、間違いなくこの俺だ。せっかくのイケメンが台無しだ、と思った俺は震える手でなんとかディルドのスイッチを切って、俺はバニーの目をしっかり捉えた。

「……バニーごめん、ごめん、待たせてごめん…」
「許しません…」
「俺、わからなかったんだ。バニーちゃんは、男だし、綺麗だから、幸せな家庭をつくって、欲しくて…言い訳にしかならないけど、な?
それでも、俺を、好きでいてくれるのか…?」
「あなたが、――虎徹さんがいれば!僕はなにもいらない…っ好きなんです、愛しています!!」
「…は、俺、愛されてら……」

本当にそれでいいのかい、バーナビー?
お前は若い。若いからこそ、素敵な女性と交際して、子どもが出来て、幸せな家庭を作るべきなんだ。
それをぐしゃぐしゃに潰して俺と人生を歩むのか?出来ればバニーの人生をぶっ壊したくない、俺は他人の人生まで「正義の壊し屋」でいたくないんだ。

「バーナビー、」
「、虎徹さ」
「―――おいで」

ああ認めるさ、俺はバーナビー・ブルックスJr.が好きだ。可愛くない言葉を吐いて、一人でいつも孤独と戦って、他人を寄せ付けないお前が。
変態でもなんでも、俺が受け止めていくからさ、だから。

「お前で俺を満たしてくれよ、
もう、ぐちゃぐちゃだし…後ろはほぐさなくていいから」
「――は、はい…っ」











***









「ふぁぁっ、あん、ああっ!!」
「きもち、いいですか…っ?」
「いいっ、おれ、よいそ…!」
「ぐちゃぐちゃですね…。どれだけディルドを強くしたんですか」
「あぅっ、ああっひんっ、ひぁっ!!」

バニーの性器をくわえ込み、俺はただよがるだけ。激しいピストンに意識がもっていかれそうになったけど、やっと奥まで突いてもらえる。そのじんわりとした気持ちが支配して、ぎゅう、と後孔を縮めた。

「、虎徹さんっ、痛い…」
「だって、気持ちいくて…っ」
「気持ちいいだなんて……まったく、あなたは、淫乱虎、ですね!」
「あっ、やだ…!同時は、いやぁっ」

バニーがいきなり自身の上半身を俺に近づけ、俺とバニーの腹で俺の性器が音をたてて擦れる。パンパンに膨れた性器のすぐ下まで圧迫されて辛い。
ああいやだ、早くイキたい…!

「らめっらめばにーひゃ、あぅぅ、も、イッちゃうう…!!」
「虎徹さん、…虎徹さん、なかに、出してもいいですか?あなたが僕ので満たされる顔が、見たい…っ」
「はぁんっ!い、いいっ、いいから…」

掻き出すのがめんどくさいだけだから、まで言えなかった。ずる…っと亀頭まで引き抜かれ、一気に打ち込まれたバニーの性器をあらんかぎり締め付け、俺は腹に精を飛ばした。
イク寸前にバニーちゃんからの優しいキス。性器から出された熱いモノとは違う感じに、自然と涙が出た。悲しくて泣いたんじゃない。嬉しくて泣いたんだ。

「虎徹さん、僕は今幸せです。すごく、すごく」
「…そうか、っう…!」
「あ、すみません!お風呂、行きましょう」
「腹下さないように、上手く掻き出してくれよ?」
「喘がれたら持つかわかりませんので」
「…善処しまーす」





Bunny,bunny,Buddy!!
(そう言えば、アナルビーズ使っていませんね?今度使いましょう!)
(えっ!?え〜と、考えとくわ)


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