兎虎小説

□熱帯夜
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「、はっ…あ、あぅ…っ!ば、にぃ…」
「はぁ…虎徹さん…すごく、いやらしいですよ…。ピンクに色づいたここも、全て」
「やだぁ…っ、撮るな、あ、あ!」

何故。何故こんな事になっているんだ。
俺はただ、新しく買ったビデオカメラをバニーに見せただけなのに!
そのカメラを奪い取られて、情事を録画しているバニーに腹が立った。

「ほら虎徹さん、貴方のここ、凄くぐちゃぐちゃですよ…後ろまで伝ってる」

俺自身から先走りがテラテラと光っていて、それが後孔まで辿っているのをバニーはカメラに収めている。怒りより恥ずかしくて仕方がない。今すぐエスケープしてしまいたい。
ぐいぐいと俺の腰を曲げながら、バニーは後孔の至近距離で見ている。息がくすぐったい。

「や…っ、見るな!」
「嫌です」
「は、あああっ、あ!」

子供の駄々を聞いたかの様に、バニーは急に後孔へ二本の指を挿し込みやがった。いきなりの事に体がビクビクと震え、思いきり声が出る。幸い切れはしなかったが、先走りの液で滑りが良くなっているのをいい事に、バニーは抜き差しを何度も繰り返していた。
じゅぷじゅぷと隠し切れない水音に余計思考が削がれる。それに反応したのか、バニーは指を引き抜き、自身を宛がう。そして、有無を聞かずに挿入された。

「ひ、ああっん!」
「虎徹、さん…!」
「ば、に!ばにー…あ、あ、あ、あぁ!」

あられもない悲鳴にも似た喘ぎ声が、止まらない。カメラの前なのに抑えが利かない…。粘着質の音にも反応してしまう。耳も目も体も、全てが性感帯になって、視界がチカチカしたと同時に俺は我慢出来ず、果てた。

「んん、ん…っ」
「は…」
「あぅ…なか、中に出したな!」
「あまりにも可愛かったものですから。思わずなしで入れちゃいました。すみません」
「…ばかやろう」
「掻き出すの手伝いますから」
「それでしない事はないだろ?」
「…まあ、」
「…。ほら、風呂行こうぜ?あーおじさん腰痛くて動けんわ。―――あ、そのカメラ俺に寄越せ。今の消す」
「は?ダメですよ。僕のオカズになるんですから」
「それこそダメだろ!!返せっ」
「……煩いです」
「んっ!?んん…っ、は、ちょ、!」
「さ、もう一回撮りましょうか」



「もう、…もう、カメラなんか、いるか!」


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